イモムシに植物を教わるとは

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先月あたりから、桜島の噴火に伴う空振や爆発音が頻発している。

爆発音がうちまでもしっかりと聞こえてくるのだが、

今朝は車が降灰で真っ白になっていた。

さくら島降灰.JPG火山灰は水をぶっかけた程度では落ちない。

しっかりと吸着しているので、雑巾掛けしないと綺麗にならないから厄介だ。

嫁さんのアルトと写真のノート2台を洗車したらずいぶんと時間がかかった。


先日、うちの林でシンジュサンの終令幼虫を3匹見つけた。

ついてた木は以前からセンダンだろうと思っていたのだが、それは誤認であったようだ。

そもそもシンジュサン幼虫がセンダンの葉を食うはずがない。

そこでよくよく木を見直してみたら、ニガキであることがわかった。

このニガキはヒョロヒョロした小木で樹の特徴がわかりづらいこともあった。

これがニガキではなく、キハダだったら喜んでいたところだが。

シンジュサンにがき1.JPGチョウやガはその生活史が比較的よく調べられているので、どの種類がどういった

木や草を食べるかはだいたいわかっている。なのでイモムシを見つけ、そのイモムシの

正体が判明できたなら、イモムシのついていた植物の種類もおよそ検討がつく。

私などはそうやって少しづつ植物のことを覚えてきたが、虫よりか植物のほうに

興味を覚えることもある。

シンジュサンはニガキ以外では、クロガネモチやシンジュノキ(ニワウルシ)、クスノキ

などを食樹とするが、とくに10月の今頃は幼虫が大発生する場合も珍しくない。

そういうときは木が丸坊主になるほど暴食されることもある。

同じヤママユガ科のクスサンでも同じ現象がよく観察されるが、

ウスタビガやヤママユ、オオミズアオなどではそういう大発生の現象はまず無い。


林の観察路をはずれて歩いてみたら、オオカマキリの死骸 を見つけた。

タラノキの棘に引っ掛かっていた。

最初はモズのはやにえかと思ったが、そうでもないかもしれない。

オオカマキリはやにえ病菌.JPG反対側から見れば、棘に翅が突き刺さっていた。

オオカマキリはやにえ11-10-221291.JPG病菌に冒されて死んだオオカマキリがなんらかの拍子に落下して棘に引っ掛かったのか?


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