林そして、はやにえ

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このところ林の整備作業が停滞している。
雨もこの時期にしてはよく降ったし、なにかと忙しい日々だ。

昆虫写真家にとって、冬は暇だろう、などということはない。
撮影量は、たしかに減る。しかし、そのぶんシーズンに備えてやるべきこと、
机上での作業もかなりあって、のんびりとはしていられない。


X2052167.jpg 以前、ツチイナゴのはやにえを紹介したことがある。
野焼きで炙り出されて、そこをモズに捕まったのではないか?
と、推測した。
そのツチイナゴは翌朝には忽然と姿を消していた。とても冷え込んだ朝だった。

 私はそのツチイナゴのはやにえが刺さっていた小枝に、ずっと注目してきた。
なぜなら、その場所はモズが好んではやにえを立てるだろうと思われたからだ。

 そして今日、まさにその同じ小枝に、ケラが刺さっていた。
まだ死後硬直はきておらず、新鮮なはやにえだ。
この小枝はよほど絶妙な角度をもってもモズを待ち受けているのだろう。

X2052185.jpg    クリ林に行ってみれば、ツマグロヒョウモンの幼虫が見事にブスリ。

X2052199.jpg     ツマグロヒョウモン幼虫はすでに成長著しく、中令期と思われる。

 今日はモンキチョウも元気良く飛んでいたし、
           もう早春さながらのポカポカ陽気だった。
                            
  こんな日が続くと、あれほど焦れていた薪ストーブも、
        ま、いいか、なんてあっさりと忘れてしまいそうだ。



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