へその緒

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タケトゲハムシ(イッシキトゲハムシ)は、九州に分布している。

大分県でも熊本県でも見たことがあり、そして私のうちの林にもこのタケトゲハムシは多い。

うちの林では主にメダケの葉を糧としている、ハムシである。

X224818744.jpgタゲトゲハムシは今、産卵期である。

メダケの若い葉っぱを注意深く見ていくと、その先端部分に卵を産み付けてあるのが

わかる。1個~多いときで5個。だいたい2個のことが多いようだ。

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葉っぱの先端近くに産卵する習性には、何らかの理由があるのだろう。

ともかくこの習性のおかげで、産卵箇所はすぐにわかる。

この習性については昨年の観察で気付いていたことだ。

しかし、今日はこれまで見落としていた意外な事実を見つけた。

まずは写真↓を見ていただこう。

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卵は葉表から葉肉内に産み込まれている。

写真の白く見える部分は、葉表面の薄皮が卵の挿入で押し上げられて浮いているのである。

葉表皮の裂けたところから茶色の卵がわずかに露出している。

そして、その卵からはヒョロ~ンと、一本の毛髪のようなものが突き立っている。

この毛髪のようなものは今日、初めて気付いたのである。

もう少し、真横から見てみよう。

X224827722.jpg卵から天空へと突き立った毛髪のようなものは何であろうか?

じつは、産卵直後の卵は純白に近い色であり、

その時点ではこのなぞの毛髪もほぼ透明に近い。

したがって、よほど注意深く見ない限りこのような不思議な毛髪には気付きもしない。

最初は私もそうであったのだ。

しかし、時間が経つにつれて卵もそしてこの毛髪も茶色を帯びてくるのだ。

それは例えば、べっこう飴細工にも似ている。

現段階では憶測に過ぎないが、

これはタゲトゲハムシの母虫が卵を産み落とすときに、

卵を何らかの粘液で被っているためで、その粘液の粘性が高いことから、

母虫が産卵管を引っ込め、お尻を浮き上げるときにできたものではないか?

ソフトクリームのアイスの渦を盛るときに、最後にできるとんがり頭を思い出すのだ。

あのとんがりが長く伸びるほど、おいしそうに見える。

( 写真/ E-3  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン+ストロボFL36R )



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