再生

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風呂に入ろうとして、脱衣所の洗面台にアシダカグモを見つけた。

わが家にはごく普通に棲んでいるので、小学生の子どももさして驚くでもない。

しかし、なんだか様子がおかしいのだ。

W23030742.jpg右後ろ脚が、やけに短いのである。

W23030751.jpgどうやらこのアシダカグモは何らかの事件に遭遇し、脚を損傷したか

大部分を損失したのであろうと思う。

8本、脚があっても1本欠けるのは大きな痛手には違いないだろう。

だが、クモの体の凄いところは、脱皮に際して少しずつ再生する能力をもっていることだ。

再生するとはいっても、完璧に元通りになるとは限らない。

若い頃に負った傷なら、脱皮の回数も多いから再生の見通しも明るいのかもしれない。


人も若いころに苦労を積んでいるほど、老いて穏やかな人格者になれるのかもしれない。

自分はどうであったろうか?などと、振り返ることも多くなったが、やはり歳とったせいだ。

( 写真/ E-520  ズイコーD 50ミリマクロ  )


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