ゴマダラチョウの幼虫が見つからないわけとは

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うちの林にはエノキがかろうじて、2本ある。

2本とも小さな木だが、葉っぱの量はゴマダラチョウが育つにはじゅうぶん過ぎるほどある。

しかし、これまでゴマダラチョウ幼虫が見つかっていない。越冬幼虫もまったく見つからない。

どうしたかことか?

今日はそのゴマダラチョウの成虫が、窓から見えるエノキに飛来した。

しかもしきりと産卵を始めた。

産卵条件が悪いのだろうか、とも疑っていたが、そうでもないらしい。

さっそく、エノキを見に行ってみた。

先ほど産卵されたばかりの卵は、枝が高くて確認ができなかったが、

低い場所でいくつか卵が見つかった。

しかし、、、、、、、。

JX060760.jpgどれもこれもふ化することなく、なんらかの天敵に喰われてしまっている。

ボロボロになった卵殻は、ハロウィンのお化けカボチャのようにも見える。

エノキの梢をくまなく見ていくと、蛹殻も一つだけ見つかった。

どうやら無事に育つ幼虫もいるようだが、その数は極めて少ないと思えた。

産んでも産んでも、ゴマダラチョウの卵は片っ端から天敵にやられてしまうようだ。

ならば産卵直後の卵を一度回収して、無事ふ化を見届けてから、エノキに戻してみるか。

いやいや、そういう考えは私にはない。

ともかくは、この卵を食する天敵の姿を、その犯人探しをしてみたいと思う。


( 写真/ E-620  ZUIKO D14-42ミリズーム、リバース改造レンズ )

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