にらめっこ

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うちの敷地に隣接する池では、アメンボが泳いでいる。

一昨日から紹介してきた池である。

この時期にもうアメンボが活動している!と驚くべきなのか、

それともここ南九州ではほぼ通年、アメンボが見られるのか、よくわからない。

ともかく、冷たい冬風の下、アメンボが何匹も気持ちよさそうに泳いでいる。

交尾カップルもいたが、それはどうやら写真下のコセアカアメンボのようだ。

JX1771691.jpg水辺に誘導しているうちに、メスは逃げてしまった。写真はオスである。

他にたくさん泳いでいるのは、アメンボ(ナミアメンボ)のほうで、体色は黒い。

アメンボ類は水面に落ちてもがいている小さな虫を捕食して暮らしている。

獲物がもがけば水面に波が立ち、その波動をアメンボはキャッチするということらしい。

水面でもっぱら生活するから、アメンボは半水生昆虫などとも呼ばれる。

アメンボは潜水できない、、、、、、と思う。産卵するときにメスが体を沈めることがあるようだ

が、普段は水面に浮かんでいる。

その水面を境界面として、アメンボとは逆さまの暮らしをしているのが、

マツモムシだ。

マツモムシは水中で背泳ぎをしながら、水面に落ちてくる獲物を窺っている。

JX1872812.jpgマツモムシの姿勢を見ていると、長い後ろ脚は泳ぐためのオールとして使い、

中脚の先端は水面でもがく獲物をキャッチするアンテナとして、

そして前脚は獲物をすばやく押さえ込むがために待機している、かのようだ。

こうして水中を漂いながら獲物を待っているから、「待つ」「藻」「虫」なのだろうか?


水中にいるマツモムシを撮影する場合、池の水がよほど綺麗に澄んでいない限り、

上のような写真にはならない。今日の写真は室内の水槽に移して撮影したもの。

残念ながらうちのすぐ傍の池は猛烈に濁っており、カメラを沈めて撮影するのはほとんど

無理と思える。

沢から流れ込む場所では比較的水が澄んでいるが、その辺りは水深がとても浅い。

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