ミカド、危機一髪!!

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明日は近所にある田上地区公民館で、今年最初の一斉清掃がある。

私の班は来月に予定されている。

さて、公民館の生垣にオガタマノキが植えられていることは前にも書いたことがあるが、

オガタマノキは町内の民家の庭や生垣でもポツポツ見られる。

とくに生垣オガタマノキは花の時期には良い香りが漂い、なんとも素晴らしい!

うちでもオガタマノキで生垣を作りたいと思っている。

こういうのは、やはり園芸の職人さんに委ねるのがいいのだろう。

ただ、町内でオガタマノキがまとまって植えられている場所は無く、

オガタマノキを食樹とするミカドアゲハの姿を見る機会はきわめて少ない。

少ないけれど、うちの庭にも毎年一回は姿を現す。

だから公民館のオガタマノキは犬の散歩のときには必ず覗いてきた。

きっとここに卵を産むこともあるはずだ。

宮崎に来て4回目の春を迎え、そして今日。

ついにようやく、ミカドアゲハの幼虫をそこに見つけた。

最初に気付いたのは、若葉に残された小さな食痕だった。

XA143736.jpgじつは過去3年間、公民館のオガタマノキの葉っぱには何ら虫喰い痕が見つかったことが

ない。つまり、ミカドアゲハ幼虫どころか、他の虫すら食べている形跡が無かったのである。

ところが今日、初めての食痕を目にして、すぐにピン!ときた。

先を急ぎたがる犬を制して、オガタマノキに近づいてみた。

やはり、いた!  ミカドアゲハの初令幼虫だ。

XA143741.jpg1令幼虫だろう。脱皮休眠に入っているようだ。脱皮は明日あたりと思われる。

近くの葉っぱでも2匹目が見つかった。

2匹とも葉っぱ表の基部近くで葉先に頭を向けて止まっていた。

ミカドアゲハ初令幼虫にはこういう場所に落ち着く習性があるようだ。

最初に書いたように、明日は一斉清掃がある。

ミカドアゲハ幼虫の止まっている梢などは、間違いなく剪定されるはずで、

今日、私が捕獲しなかったら死んでしまう運命だっただろう。

まさに危機一髪だった。

もっとも、ミカドアゲハ幼虫が命拾いできて良かった、などと言うつもりはない。

そうではなく、ここでミカドアゲハが繁殖する事実を確認できたことが肝心なことで、

そういった観察の隙間時間を失うとしたら、それは残念なことだと思う。

目に付きやすい場所で幼虫が見つかったことがラッキーであり、

そういうチャンスはなかなか得がたいから、この幸運を喜びたい。


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