PREDATORS 2

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昨日の何だこれ!? の解答。

発見場所は、クヌギ朽木置き場。

PXB11590.jpg2007年の春からずっと、この場所にはクヌギの伐採木を置いてある。

腐朽してボロボロになっても、毎年、新しい伐採木を追加してきた。

こうしておけばここに様々な昆虫たちが集まってくる。カブトムシの幼虫も必ずここで育つ。

つい先日、ここで数多くのある幼虫を確認できた。その幼虫とはこちら。

XA018077.jpg上の画面には3匹の幼虫が写っており、右端にはヒシバッタの一種がいる。

初めて知ったのだが、ヒシバッタの一種は朽木表面に付いた菌類を盛んに食べている。

幼虫3匹も同じように忙しく頭を振りながら、菌類を食べている。

幼虫はここだけではなく、朽木の至るところを徘徊しており、ざっと眺めても視野に数匹の

姿が入る。おそらく全体では、20匹以上はいるものと思える。

いや、もっといるのかもしれない。


大袈裟に言えば、ウジャ、ウジャ、いると表現してもいいだろう。これまでになかった光景

だけに。

さて、朽木をどかしながら幼虫の行動を観察していると、そこに絡んだヤマイモの葉に

前蛹が見つかった。前蛹は二日ほどして蛹となった。

XA308044.jpg昨日の写真は、この蛹を別アングルで撮影したもの。

            正体は、タイワンオオテントウダマシ、の蛹である。

成虫の写真は去年の6月にも紹介した、こちら↓

JX1901753タイワンオオテントウダマシ.jpg去年は幼虫を飼育したものの、蛹を観察できなかった。

しかし、今年は前蛹を見つけ、蛹の姿も確認することができた。

タイワンオオテントウダマシは、国内では今のところ対馬と宮崎県でしか記録がない。

うちの林で、タイワンオオテントウダマシは繁栄している。

どうやら私がせっせと朽木置き場を維持していることも、その繁栄に貢献しているようだ。


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