三脚+ライトスタンド=ライト三脚

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少し高い場所(2~3メートル程度)で撮影するとき、まず脚立を用意して

カメラを構える位置を高くする。長時間の撮影でなければ手っ取り早い方法である。

昼間ならこれでほぼ問題ないが、

さて夜の撮影となると照明を工夫しなければならない。

夜の照明は撮影意図に沿っていろいろやり方があるが、

カメラと離れた位置に照明器具(ストロボ)を配置したい場合が多い。

そこで高い位置にストロボを簡単にもっていける、ライト三脚なるものを拵えた。

P7270030.jpg上画面の左がライト三脚で、右はスタジオ撮影でよく使われるライトスタンド。

ライトスタンドは軽くて、高く伸びるので照明器具の設置には便利で扱い易いが、

もともと室内用なので凸凹した地面では不安定となり、斜面ではまったく使い物に

ならない。

そこで、高く伸びるセンターポールを活かし、これを三脚と合体させてみた。

まず、ライトスタンドの脚部をはずす。

P7270018.jpg工程としては、脚部底面の固定ピンを抜くだけでいいのだが、このピンをはずすには少し

手間取る。頑丈なので木槌とマイナスドライバーでピンを叩き割ってみた。

小型のリーマーがあれば簡単だろうが、生憎リーマーのモーターが焼けて壊れている。

次に三脚のセンターポールをはずす。三脚の機種によっては簡単なはずだが、

手元にあったスリックの三脚は古く、ロックネジ部が錆び付いていてはずれないので

そこをグラインダーで強引に切断した。

センターポールを上下作動させるウォームギアが邪魔になるのでこのギアもはずしておく。

(ちなみにウォームギアというのは、ワームギアと言うのが英語のカタカナ読みとしては

正しいようだ。しかしウォームギアが日本語では定着している)

今回、偶然にもライトスタンドのポール径と三脚のポール径がぴったし合っていた。

三脚にスタンドのポールを差し込んで、出来上がり。

P7270036.jpgこのライト三脚は、脚を全部伸ばし、そしてセンターポールを最大に伸ばせば、

4メートル程度の高さまで照明器具を固定できる。

もちろん脚部は三脚だから設置場所の起伏や斜面に併せて脚の長さを調整すれば

安定させることができる。もっとも風が強いときなど、そのままでは倒れる危険性がある。

首がキリンのように長いのと、三脚を開いた姿がキリンの脚にも見えて、

当初この合体スタンドの名称を「キリン ライト」にしようかと思っていたが、

それだとまるでビールの商品名なので止めて、

「ライト三脚」などというそのまんまの名称に落ち着いた。

この「ライト三脚」さっそくテスト撮影で使ってみたが、仕組みが単純なだけに使い易い。

今夜の夜間撮影で使う予定だが、「ライト三脚」、最低もう一台は必要。

となると、適当な三脚をどうやって探し出すかだが、、、、、、、、、。


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