夜の灯りと虫屋

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朝食の前に居間のカーテンを開けば、

ゴマフリドクガだろうか? 交尾カップルが窓ガラスに貼り付いていた。

JX295097トリミング.jpg画面上のお腹が大きい方がメスで、下の眼が大きいのがオス。

やはり背中側も見ておきたいので、外に出てからもう一枚。

JX295116トリミング.jpgふ~む、メスのスカートの中にオスが紛れ込んでいる、じつにわかり易い体勢だ。

などと感心しているが、本種も毒針毛を持っているので、

フサフサしていて気持ちよさそうなどと、迂闊に触ってはいけない。

かと言って、私はいまだかつてドクガに被れた経験も無く、どれほど痛いのか知らない。

朝、このカップルを見つけたのだが、このままの姿勢で夕方になってもじっとしていた。


さて、今日は急遽、夜の山に入った。

ミヤマクワガタの立派な個体、そしてカマキリモドキなどを撮影しておきたかったのだが、

知り合いの虫屋さんと初めてお会いする虫屋さんと、山間のダムで合流することになった。

XA290266.jpg自動販売機の灯りに来ている虫でもっとも目立ったのがサツマコフキコガネ。

ダムの上で水銀灯を炊いてナイターを行ったのだが、

風もあって虫の集まりはあまり良くなかった。それでもヘビトンボの飛来は多かった。

水銀灯の灯りの中、集まった5人の虫屋はずっと話が弾んで、

ナイターを11時ころに切り上げてからも、駐車場で立ち話が続いた。

とくに奄美大島の虫やいろいろな動物の話は興味深かった。

キンカメムシの新情報や撮影されたばかりの写真も拝見でき、

来年はどうしても奄美大島に行きたくなってしまった。

ということで、わが家に帰り着いたのは零時過ぎ。

こんな遅くまで起きていたのは久しぶりのことだ。

虫に夢中になっている人の話は、ほんとうに楽しい。

もっとも普通の人が傍で聞いていたら、なんと子どもじみた!と感じるかもしれないが。

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