海教室

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今日は宮崎県日南市、潮小学校下の磯で、海教室に参加して来た。

主催は「にちなん文化の広場事務局」。

人の姿はほとんど無いに等しい綺麗な磯で、思う存分、海の生き物を観察できた。

P8230120.jpg磯の生き物を観察するというのは滅多にないが、私は小学生のころから好きではあった。

今日も夢中になって磯遊びする小学生の子ども数人が参加していたが、

その姿を見ていると懐かしい思いでいっぱいになった。観察とか自然科学とか、

そういう理科の時間など、要らんなあと思えるのであった。


野遊びと言えば、私は山や川よりか海のほうが断然好きだったから、

私がかつて自然音痴だったのは、海に行く機会があまりにも乏しかったせいではないか。

海にもっと連れて行ってもらえれば、私の人生は大きく違う方向へと歩んでいた可能性も

あり、自然イコール海、というのが幼い私の抱いていた世界観でもあったように思える。

山はどちらかといえば、嫌いだった。磯の香りが好きだったし、魚も海魚しか食べなかった。

なぜなら私の父親は川魚を泥臭いと嫌い、川魚が食卓に上がることは皆無だったという

かなり偏屈な家庭環境に育った。

さらに私の母親の実家は魚屋であり、小学2年生までその魚屋の隣に住んでいた。

だから毎晩のおかずはほとんど魚料理。鮎など子どものころにまったく食べた経験がない。

母親は店の手伝いもしていた時期があり、だから魚をさばくのはお手の物。

魚といえば海魚が常識でもあったのだ。瀬戸内の魚はほんとうに旨かった。

偏屈といえば、父親は海魚の刺身以外の刺身、鳥刺しや馬刺しなどは一切食べず

肉は何でもしっかりと火を通さねば絶対、食べないという性格でもあった。

そして母親は鳥肉がまったく苦手とくる。

まあ、そういう家庭環境でもあったので私の食生活上の好みも、大学生になるまでは

かなりいびつであったであろうと思う。そのなごりが今でも若干は残っている。

成人するまでに長く続いた家庭料理の嗜好性はけっこう根深いものが

あるようだ。鳥刺しや韓国料理のような超辛い料理などはまったく苦手。

そういう苦手意識はどこかで忘れてしまっていて、だからときどき失敗をする。

でもうちの家庭料理の中でも他人に自慢できるものも僅かにあって、

その手料理は嫁さんにも、それ以前に付き合っていた彼女にも受けた。

たいした料理ではないが、素朴な料理ほど何度食べても飽きないものだ。

海、といえばこうして食べる話になってしまうのも、海の生き物への知識が貧弱すぎるせいだ。

宮崎に移転した理由の一つは、海が近い、綺麗な砂浜や海岸が残っている、

そういう環境条件も大きかった。

海にすぐ行ける。それも人が少ない海に。

宮崎県といえば日南海岸というのが観光スポットにもなっているが、

人目を惹く派手な景観以外に、もっと当たり前に海の生き物に出会える優れた海岸なのであろう

と思える。

P8230107トリミング.jpg




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