夏の終わり

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うちの林の樹液はどれも涸れた。虫もパッタリ来なくなって2週間以上となった。

気になっていた青井岳近辺の樹液を一昨日、見に行ってみた。

以前、何者かがナタでズタズタに傷をつけていた場所である。

傷痕は再生し盛り上がっていたが、まだ痛々しい痕が残っている。

樹液に来ていたのはカナブン、スミナガシ、ルリタテハなど。さすがに数は少ない。

しかしオオスズメバチが4、5匹群れている樹もあった。

久々に「パチパチ」という威嚇音を聞くことができたが、今年はスズメバチが少ない。

元気の無いカブトムシはすぐさまオオスズメバチに追い払われてしまう。

力負けというより、気迫負けである。

IMG_4866_1.jpg一方、カナブンを挟むようにして樹液に夢中になっていたのは、クロコノマチョウ

いづれも新鮮な秋型である。

IMG_4889_1.jpg
( 写真: EOS-7D  EF-S 60ミリマクロ )


今日は朝から断続的に雨が降り、風もときおり強い。台風の影響だろう。

雑誌の仕事で写真をいくつか東京の出版社に送ったが、どうしても1種類だけ写真が

揃わなかった。ずっと以前に撮影したポジ写真がストックにあると思っていたが、

どこかに紛れ込んでいるか、エージェンシーに預けてあるかだ。

そこでなんとか撮りおろしをしようと、雨の合い間をぬって虫探しをしてみた。

普通種ではあるが、執拗に探したけれどなかなか見つからない。

最後の望みと、雑草で埋め尽くされたわが家の畑の一部の除草作業をしてみた。

軍手をはめて、ただ一本植えてあるミニトマトを傷めないよう気をつけながら

草をむしっていった。

すると、マイマイカブリ成虫1匹、カタツムリを摂食中の幼虫1匹、ルリクチブトカメムシ多数、

などなど副産物を見つけることができた。

結局、畑のほとんどを除草し終えるころ、ようやくお目当ての虫を探し当てることができた。

虫探しもときにはこうしてまさに草の根をかきわけての作業も必要であろうかと思う。

少しばかり草をむしっても、すぐに元通りに生えてくる。



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