水辺の撮影

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シオカラトンボの撮影は午前中おこなった。すぐ近くの谷戸である。

そこは隣町、都城市の山之口町になる。

青空が気持ちよいので、シオカラトンボの生息環境の絵もおさえておく。

先月にも同じ田んぼを撮影したが、今日のほうがダントツに条件がいい。

ここでもイノシシの被害は深刻だ。どの田んぼも電気柵で囲ってある。

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以前、牧場の電気柵は触れるとけっこうビシッ!!とくるので用心していたが、

写真のイノシシ用電気柵は手で触れてもほとんど感じない程度の電流だよ、と、

ちょうど居合わせた農家の方が教えてくれた。

ここの谷戸では昨年、ホウライチクにたくさんのアブラムシがついていて、

ここにオオテントウがいなければ嘘だろ!と思っていた。

しかしどうやらタイミングがうまく合っていなかったようで、ようやく今日になって

オオテントウ成虫の姿を確認できた。

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川向こうなので証拠写真程度しか撮れなかった(200ミリレンズでやっと)が、、

今日のところは他の撮影が目的であって、そちらが思った以上に順調にいったので、

オオテントウはまた次の機会に出直すことにした。

今日のように天候に恵まれ、予想以上の成果を得るということは、ほんとうに久しぶりの

ことだ。しかし、正午近くになって雲が出始め今にも雨が降り出しそうになり、

一旦家に引き揚げた。午後から宮崎牛の撮影も控えていた。

今日の谷戸の田んぼは、全部無農薬だそうだ。小規模でやっていること、人の出入りが

少ない閉鎖的な環境でもあることなどから、無農薬でもほとんど害虫被害が無いそうだ。

なるほど田んぼにはいろいろな水草が多く生えている。

私がシオカラトンボの撮影場所に選らんだ田んぼには2列ほど稲が植わっているが、

それ以外は休耕田そのもの。水生昆虫の天国みたいな水辺環境だ。

ほんとうは稲作をする予定だったが、2列田植えをしたところで田植え機が不調となり、

修理して直ったところで他の田んぼの田植えを急ぐことになり、そうこうするうちに

苗床が無くなってしまった、という説明を受けた。

つまり本来なら休耕する予定ではなかった田んぼのわけである。

そこがしかも無農薬。見ていると泥底には無数のヤゴがいて、コガタノゲンゴロウを

はじめさまざまな水生昆虫の密度が高い。

さて、家に戻ってみれば、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

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ツノトンボの卵が一斉に孵化していた。生まれたての赤ちゃんにしてはなんと凄いアゴ!


今日は待ちに待った、特注水中撮影用ハウジングが届いた。

このハウジングの紹介は明日。

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