クヌギカメムシのふ化、コミミズク幼虫

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先日、三股町で見つけたクヌギカメムシの卵塊群。

V2232561.jpg火山灰の微粒子を被っておりその影響はどうだろうかと案じていた。

今日は、そろそろふ化が始まるころだろうと思い見に行ってみた。

予想は的中。2卵塊でふ化済みの幼虫を確認。見ている最中にふ化するものもあった。

ふ化幼虫群.jpgふ化幼虫の体色変化などを観察してみて、どうやらふ化が始まったのはまさに今朝から

だったのではないかと思えた。

ふ化したばかりの幼虫をゼリー物質から抜き取るクモも現れた。これにはびっくり。

クヌギカメムシのふ化幼虫に抵抗する力は全く無い。クモの為すがまま。

下の写真ではゼリーに刺していた幼虫の口針が見えているのがわかる。

クモと幼虫.jpgこのあとクモは卵塊の上に糸を掛け、そこで落ち着いてしまった。

抜き出した幼虫はクモに吸血され萎んでしまったが、クモにとってみれば次々と餌が

手に入るわけだから、良い猟場に恵まれたと言えるだろう。

クヌギカメムシにとってはたまったものではない。

クヌギカメムシの撮影はずいぶん昔に行ったことがあるが、

とくにふ化シーンの撮影だけは卵を室内に持ち込んで行っていた。

(当時の写真の一部は『カメムシ観察事典』(偕成社・2002)や

『珍虫の愛虫記』(北宋社・1999)に掲載されているので興味ある方はご覧下さい。)

ふ化シーンの撮影は倍率も高く、当時の機材だと野外で行うのはたいへん厄介だった。

だから室内でじっくり取り組んでいたのだが、

今日のような天敵との絡みなど、自然界で生じる出来事まで捉えようと思えば

野外で撮影するのが、当たり前ではあるがベストである。

今回、撮影に使ったカメラ機材は、

オリンパスのE-PL1sと、レンズは14-42ミリズームレンズの前玉はずし。

前玉はずしは、海野和男さんが考案なさったもので、描写力はたいへん優れている。

高倍率専用と割り切って使うにしても、軽量であるから気軽に携行できるのがいい。

ちょっと調べてみたら、E-PL1と14-42ミリズームレンズのキットは

最安値で3万5千円程度。ただし電子ビュワーも必要だから、もう少し価格は高くなる。

このシステムのいいところは暗い場所でも電子ビュワーのおかげでゲインアップできて

ピント確認がやり易いことだ。

高倍率撮影においては、一眼レフの素通しファインダーよりも、電子ビュワーのほうが

はるかに有利である。

さて、クヌギカメムシのふ化には時間が掛かるので、それを待つ間に

クヌギの梢でコミミズク幼虫を見つけてみた。

コミミズク幼虫.jpg幼虫の腹部節間はわずかに伸びており、この幼虫の羽化もそろそろ近いことが窺える。


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