ウスタビガ、本日、ふ化

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一生懸命、冬の間に探したつもりだったが、見落としがあった。

見落としがあったに違いない、とは心の隅で感じていたが、それが適中した。

ウスタビガの越冬卵を見つけることができなかったのだ。しかし、、、、

うちの林のすぐ隣にあるコナラ小木で、ウスタビガのふ化幼虫が5匹見つかった。

コナラの芽吹きと絶妙なタイミングでふ化している。

ウスタビガふ化幼虫.JPG幼虫の様子から今日の午前中から正午過ぎ辺りにふ化したのは、間違いない。

このコナラ小木では去年の秋にウスタビガのメスが繭から羽化しており、

そのメスが卵を残していったのではないか、そう思ってしつこく卵を探したのであった。

メスの羽化予定日には東京に出張中で、成虫の姿を見ることができなかった。

羽化したメスのもとにオスが飛来し、交尾が成立したことは想像するまでもない。

ふ化幼虫がいるからには必ず卵が近くにあるわけで、さっそく覗き込んでみれば、あった。

写真下の矢印先。遠目には幹のコブに見えてうま~く溶け込んでいる。

ウスタビガ卵殻.jpgウスタビガはヤママユガ科の仲間だが、私はこの仲間には特別思い入れが強い。

それは私の処女出版が『ヤママユガ観察事典』(偕成社)でもあるからだ。

前にも書いたかもしれないが、『ヤママユガ観察事典』の企画は私の意志ではなく、

出版社側からの要望であり、私が最初に持ち込んだ企画はウスタビガの本であった。

しかし、昆虫の中で名が通っているのはヤママユであり、野蚕飼育という点でも

人との関わりがあるヤママユを主人公に本を作るべし、というのが順序としても

納得できる話ではあった。当時、私はウスタビガの魅力にあまりにも囚われていたため、

そういう冷静な判断ができなかったが、編集者の方から諭されてすぐにヤママユの取材、

撮影を主力に出直す決心をしたのであった。本作りとは何か?私にはその思考が

足りなかったのだろう。

もちろんヤママユの撮影もそれまでにかなり行っていたのだが、本にまとめるとなると

あまりにも内容が貧弱すぎた。そこで一年間をかけて、ヤママユに絞り込んで撮影を

一から行ったのである。ちょうど長男が産まれて、子育てにも忙しくなった時期だ。

ヤママユガ科へのこだわりから、蛾全般への興味もさらに拡がったと思う。

さて、夕方、犬の散歩のおり、スジモンヒトリに出会った。

スジモンヒトリ.JPG「やあ~!!」  思わず声を掛けたくなる。


先日から桜島の撮影に来てた武田晋一さんが、わざわざ私の家まで寄って下さった。

三股駅の「よかもんや」で昼食を一緒にとった。サバ煮定食が500円。

武田さんが今年の3月に出された『水と地球の研究ノート(全5巻)』(偕成社)。

このシリーズは構成が素晴らしく、もちろん写真も優れているが、

写真本を前面に出すことなく、写真は控え目にして読者が水をキーワードに自然現象を

理解できるように懇切丁寧にまとめられている。

私の感想をここで書くよりか、武田さんご本人が御自身のブログで本の制作について

熱く語られているので、そちらを読んでいただくのが良いだろうと思う。


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