ベニシジミの卵

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ベニシジミの卵を先日、いくつか集めておいた。

ふ化を撮影するためだが、ふ化済みの卵殻を見ていると面白いことに気付いた。

以前にも他のチョウの卵で見た記憶があるが、この機会に撮影しておいた。

ベニシジミたまご底.jpg画面一番右端の卵殻だけひっくり返してある。見ての通り、卵の底は透明なのである。

白い点々は内側に付着した水滴が光っている。

ベニシジミの卵はほとんどの場合一個づつ産卵されているが、

この1例のみ3コ並んで産み付けられていた。


「アメバチの脱出、と繭作り」

午前6時半。雨が降る前に犬の散歩に出た。

畦道の草むらにシャクガ類の幼虫が多くいて気になり足を止めた。

よく見ればホウネンタワラチビアメバチの繭が2個あって、繭のそばには

萎んでクシャクシャになった幼虫の死骸がぶらさがっていた。

しばらく見ていると、逆さになったほかの幼虫の体からアメバチ幼虫が出てきた。

結局、3匹のアメバチ幼虫の脱出の瞬間、そして繭作りの様子を観察できた。

前から撮影しておきたかったシーンだ。アメバチ類の繭作りは数年前にも撮影しているが、

今回の繭作りとはやり方が違う。

寄生バチ幼虫がイモムシの体壁を突き破って外に現れ、蛆虫型の体をくねらして繭を

紡ぐという光景は、ほとんどの方が気色悪いと感じるだろう。

実際、こういうシーンの映像はテレビ放映上、タブーとしている局すらある。


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