マダニ一号とは

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数日掛けて草刈りしたのだが、今日はその刈り草を処分した。

刈り草は天日で干しておくが、一度裏返しの作業をしておく。

これを怠ると地面側は水分が残っており焼却効率が悪いので手を抜けない。

午前中、早めに裏返しを行い、乾く間に去年から設置したままのやぐらを分解した。

クヌギ樹液を撮影するために単管パイプで組んだやぐらだ。

高さは3メートル。分解したパイプやジョイントを掃除し収納するだけだが、

けっこう時間が掛かった。ついでに単管パイプを収納する棚を単管パイプで組んだり

もした。その作業中、クヌギの高い場所でノコギリクワガタの雌雄を見つけた。

メスは樹液を吸っており、オスはかぶさるようにしてガードしていた。

ノコギリクワガタ怪我.JPG地上高5メートルはある。分解する直前のやぐらの上に立って撮影した。

さて、刈り草を熊手でかき集める作業は、これはこれでけっこうな肉体労働だ。

しかも炎天下である。一輪車に山ほど積んだ刈り草を何度も何度も焼却場所へと運ぶ。

刈った山ほどになる草は、燃やすしかない。

午後3時過ぎ、一旦シャワーを浴びさっぱりしてからホームセンターに買出しに行った。

今日の汗は尋常ではなかった。

戻ってから再び作業の続き。撮影の仕事は休むよ、と嫁さんに宣言しておいた。

メモ程度の撮影はしたが。


夕食を終えて再びシャワーを浴びた。

浴室に入ってしゃがもうとしたとき、オチンチンに違和感を覚えた。

チクッとしたような感じだ。

「あれ!?」とわがオチンチンを見れば、小さな血豆のような付着物があった。

嫌な予感がしてすぐに浴室から仕事部屋に戻って、ルーペをかざしてみた。

場所が場所だけにルーペ観察はやりにくい。

大きくなあ~れ!と呪文を唱えてもこういうときに限って素直には膨張しないものだ。

はっきりしないが、ともかくこれはマダニであろう!と確信した。

ちょっと冷静さを失ったせいで、ピンセットを使っていきなり引き剥がしてしまった。

アルコール液を使ってゆっくりと剥がすべきだった。

無理やり剥がすとマダニの口器がちぎれて残ったり、病原体の二次感染をおこす

こともあるようだ。

一応、アルコール消毒はしておいたが、マダニの吸着後まだそれほど時間が経って

いないとは思う。いや思いたい。

付着時の写真は場所が場所だけに写真は撮らなかった。

マダニは体長からして、おそらくキチマダニのメスかと思うが確信はない。

マダニ一号.JPG剥がしたマダニをアルコール漬けにしてからカバーガラス上に置いて撮影してみた。

この写真を見ていると、少しは吸血しているようにも思えてきた。困る。

やっぱりピンセットで引き剥がしたのはマズカッタと後悔。

この惨事を横で見ていた子供は、「お父さん、なんでそんなとこにマダニがつくの!?」

「お父さんはねえ、朝かずっと草刈りの後始末をやってたじゃない。

そのときにね、草に潜んでいたマダニがお父さんの足について、そこからじわじわと

暗がりをめざして登ってきたんだよ。」

このところ、私の腹や足にはやたらと虫さされが多く、

どうやらそれはアブ類の吸血ではないかと思っているのだが、犯人の特定はできていない。

思い出したように痒くなる。掻くと出血するほどひどくなる箇所もある。

それでちょっと気になってはいたのだが、オチンチンにいきなり来るとは思ってもいなかった。

昨日、子供を皮膚科の病院に連れていったばかりだが、

ことによっては私自身が通院するはめになるかもしれない。    と、覚悟しておこう。


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