四国、松山市にて

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松山市というのが全国的にはどれくらい知名度があるのか、私は知らない。

ずいぶん昔に松山市在住のある方が、石垣空港の公衆電話から西表島の民宿に電話を

掛けていたのをすぐ傍らで聞いていたのだが、そのときに、

「四国、松山の、、、、、、、です。」と大きな声で話していたのが印象的だった。

愛媛県をすっ飛ばし、四国と冒頭に言ったほうが判りやすいのだろうか?

とそのときには思ったのであった。四国は小さな島、という印象を他県からは捉えているの

かもしれない。

しかし実際に四国へ初めて訪れあちこち回った方は、島どころではなく、

とてつもなく広い四国に驚き、その経験を綴っているのも事実だ。

島のようで島でないのである。四国はやはり広い。県が四つもあるのだから。

四国、松山で生まれ育った私だが、しかし四国の隅々まで行ったことはなく、

愛媛県内ですらまだ知らない土地のほうが多い。いや松山市内ですら未知の場所が

ほとんど。

そういうことを今更ながら思い知るのは、ある昆虫写真家の方の写真を整理する

中でのこと。年齢としては私の父親より上の方であり、今は故人となられた。

切ないけれどいつかは誰もが死ぬ。死んだらどうなるだろうか?

そう考えるようになったのはつい2年前くらいからだろうか。

今日は原稿書いたり、室内作業に没頭していた。

没頭していたというのは、ちょっと言い訳めいているが自然観察の時間が無かった。

カメラは携えていたが、一度もシャッターをきらない一日だった。
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