ヤママユの発生期、続く & 奄美のカメムシ

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[ 宮崎県 三股町 ]

今朝も上米公園の外灯で、ヤママユのオスを1頭だけだが確認できた。

昨夜飛来した居残りである。

ZA143556ヤママユおす.JPG
( 写真: E-M5 M.60ミリマクロ )

アラカシの梢に静止していたが、私が近づくと跳ねるようにして地面に落下。

そこへ近寄ると機敏に反応して翅を震わせながら、後ろ翅の眼玉模様を誇示する。

ゆっくり近づいたつもりだが、人影を感じるのか、地面に伝わる振動を感じるのか?

一瞬にして舞い上がり10メートルほど低く飛翔してまた地面に着地した。



さて、昨日まで滞在していた奄美大島。台風の影響なのか風が強まっていた。

ラデンキンカメムシの生態は少しづつ見えてきたが、まだまだわからないことだらけだ。

今の時期、孵化幼虫や2令幼虫の集団が見られるが、

この世代は生育速度が鈍化しほとんどが羽化までたどり着けない、という観察例もある。

また幼虫期の集合性は強いものの、羽化して2~3日のうちに成虫は分散し、

その後単独行動となり再び成虫同士が集合する場面は一度も見ていない。

ZA133530ラデンカメムシ.JPG
( 写真: E-M5 M.60ミリマクロ )

ラデンキンカメムシの発生状況からして、成虫で冬を乗り越えているように思える。

しかし、他のキンカメムシのように成虫が集団形成しているかどうか、

どのような場所で冬越ししているのか、今のところ観察されていない。

ラデンキンカメムシを観察していた現場近くに、ヒゲナガヘリカメムシがいた。

本種もラデンキンカメムシ同様、海外からの侵入種である。

B_008811ヒゲナガヘリカメムシ.JPG
( 写真: EOS-7D  EF-s 60ミリマクロ 270EXⅡ )

タケ類につくが、傍のタケをいくら探しても他の個体が見つからなかった。

本種は宮崎県にも入っているようだ。わざと匂いを出させて嗅いでみた。

強い刺激臭かと構えていたが、意外におとなしいカメムシ臭であった。

出会ったカメムシは、必ずそのニオイを嗅いでおくようにしている。

カメムシのニオイは種によってそれぞれ違うからで、姿より先にニオイで所在を

知ることもある。

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