マムシグサ

| | トラックバック(0)
[ 宮崎県 三股町 ]

今年の春の進行は早い。

足元でガサガサと音を立てていたのは、スミレで吸蜜するキアゲハ。

すぐ上空を舞う黒いジャコウアゲハに驚く。そしてツボスミレの根際に産卵する

ツマグロヒョウモン♀、次々と蝶道を巡るツマキチョウの♂達。

イヌザンショウの葉陰から飛び出して来て日光浴を始めたのは、春型アゲハの♀。

先ほど羽化しました、と言わんばかりの初々しい姿。

3Z5A6056アゲハ.JPGミヤマセセリの♀も登場。

3Z5A5932ミヤマセセリ♀.JPG
先日、キランソウで吸蜜していた個体を♀と感違い

したが、今日は間違いなく、メスである。

こちらも羽化直後かと思われる。



ウスタビガも数日前から孵化が始まった。

飼育ではなく野外の卵である。

ヤママユも4頭が今朝孵化していた。

例年なら孵化幼虫を室内飼育に取り込むのだが、今年は最初から野外で袋掛け飼育とする。

仕事の関係上、飼育昆虫をあまり抱えることができないからだ。

芽吹きの早いコナラに袋を掛けた。
3Z5A5935網掛け飼育.JPG
手間を掛けず、袋を掛けるというわけだ。

もっとも細やかな点検は欠かせない。うっかり

天敵のクモなど紛れ込んでいないか、網の破れが

ないかなど注意が必要だ。

雨で濡れた網が枝にべったり張り付くのも良くない。





モンキチョウの姿もずいぶんと増えた。

クローバーを舐めるように低く舞うメス、交尾中のカップルなどあちこちで見かける。

3Z5A6002モンキチョウ.JPG
過去6年間、我が家の林で見ることのなかったマムシグサが、今年は二株、花を開いた。

3Z5A5925マムシグサ.JPG我が家の周辺には多く自生していたのだが、ようやくのこと姿を現してくれた。

どうやって種が運ばれたのだろうか。鳥が落とした糞に紛れていたのだろうか。


すぐ近所の道沿いのタラの木に、今朝のこと地主の方が銀テープを張り巡らしていた。

昨日、私が見た限りではかなりの株で芽が摘み取られていた(紹介した写真の芽も)が、

地主の方が収穫なさったのか、それとも例年通り、通りがかりの誰かに摘まれてしまった

のか、確認はとっていない。

« シャクトリムシ       コツバメとアセビの花 »