ジャコウアゲハ、舞う

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[ 宮崎県 三股町 ]

我が家に隣接するコナラ林。

IMG_0064コナラ林.JPG六日間の出張を終えて戻ってみれば、芽吹きが真っ盛り。遠目には林がウグイス色に

染まっていた。近所にクヌギ林は多いが、コナラ林は極めて稀。前にどこかでコナラ林を

見て、へえ~!?と思ったが、それがどこだったかすぐには思い出せない。

ホームセンターなどで売っているほだ木にはコナラも多いけれど、どこの林で生産されて

いるのだろう?それほどまでに、コナラ林は少ないわけである。

[ 都城市 安久町 ]

安久児童館に用事があって出掛けた。

帰りにウマノスズクサの自生地を覗いてみれば、ニョキニョキと新茎が立ち上がっていた。

羽化したばかりのジャコウアゲハ♂が、ヤブガラシの若茎にすがっていた。

IMG_0074羽化直後ジャコウアゲハ.JPG私が近寄ると翅を羽ばたくのだが、まだうまく飛翔できないようだった。が、しかし

数分して一気に舞い上がっていった。このあたりでは3頭の♂が元気に飛んでいた。

地面スレスレを滑空している。おそらくはメスを探しているのだろう。

♂の仕事はほとんど、それに尽きる。

ガードレールについた蛹は、羽化済みの抜け殻が多かった。(写真最奥は未羽化)

IMG_0081ジャコウアゲハ抜け殻.JPGしかし、羽化不全で蛹から抜け出せない、個体もいた。

まだ生きていてもがいていたが、遠からず力尽きて死ぬ運命だ。

IMG_0078.JPG長い冬を蛹で乗り切り、ようやく羽化できても、こうした災難は決して珍しくはない。

手を貸してやろうにも、翅はすでに中途半端に固まり、蛹殻から抜け出せても

蝶として空を舞うことができない。蝶は空を自由に飛べなければ、即、死を意味する。

( 写真:EOSー6D EF24-70ミリズーム IS USM )


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