アリジゴク

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ちょっとした崖であっても、そうそう多くはない。なので、限られた場所の

崖は、貴重である。なぜ、貴重なのか?

そこには雨が掛からず、年中、乾燥した砂地がある。

サラサラの砂地を生活環境として必要とする、昆虫がいるからだ。

誰もが知っているその代表種は、アリジゴク。

近くの山上にある崖には、すり鉢状の「アリジゴク」が並んでいる。

しかし、私はアリジゴクを探そうとしたのではなく、目的は別の昆虫にあった。

残念ながらその目的は果たせなかったが、副産物として掘り出した幼虫の

ほぼ全部がウスバカゲロウであった。ただ、そのなかに一頭だけ、

ウスバカゲロウとは別種のアリjゴクが混じっていた。

ウスバカゲロウ701A9687.JPG写真画面右下が、ウスバカゲロウの幼虫。 すり鉢状の巣穴を作りその底に潜む。

画面左上の黒っぽい幼虫、種名はわからないが、すり鉢状の巣穴を作らない、

徘徊性のウスバカゲロウ科の一種である。

なぜなら、この幼虫は前進歩行をするからだ。

すり鉢状巣穴を作るウスバカゲロウ幼虫は、前には進むことができず、後ろに

下がることしかできない。後ろに下がりながら、グルグル輪を描くように身を沈め、

あのすり鉢状の巣穴を完成させる。

写真の2種は見た目にも形態の明らかな違いがわかるが、それに加えて

歩き方の違いでも別種であることがはっきりする。

日本のウスバカゲロウ科(約17種)のうち、巣穴を作らない徘徊性の種のほうが

多いが、その居場所を突き止めるのは難しく、

未だに幼虫が見つかっていない種もあるという。

さて、今回、一匹だけ見つかった幼虫はなんだろうか?

成虫まで育てることができたら、種名を確認できるはずだ。

あまり飼育昆虫を増やしたくはないのが、正直なところなのだが、、、。


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