シンカイ タカシのサイン、とは

| | トラックバック(0)
私、新開の書くサインについては、これまであまり説明をしてなかった、と思う。

サイン.jpg
誰が見ても、これは何かしらの虫だろうとわかる。
して、この虫の正体は?

じつは、このサインのモデルとなった虫は、カマキリモドキ である。

 
カマキリモドキなどという、いかにもマニアックな昆虫をモデルに選ぶところが、
私の性格を如実に物語っており、これ以上の説明も何も必要ないかもしれない。

変なやつ!!  とまあ、世間広くからそう思われて当然。

そもそも虫好きな人達においてですら、カマキリモドキへの関心度は低い。
たしかにちょっと変わった虫だとは思うけど、でも、カマキリモドキにそれほど感動するものが、
あるかいな?という感想が多勢であろうかと思う。

日本国内で記録されているカマキリモドキ類は、まだ分類がきちんと整理されてはおらず、
たしかな種数は確定していないが、ほぼ8~10種類あたりと思われる。

ま、コレクションの対象にもなり得ない、貧弱なグループだ。
しかも、乾燥標本にしてしまうと、干からびて見応えがしない。

虫屋が相手にしないのも頷けるというもの。

しかし、私は昆虫写真家だから、標本になって見栄えが悪くても全然、気にしない。
生きている姿に魅力があれば、それで良い。

生きているカマキリモドキは、それはそれは、いかにも妖しく不思議な存在で、
私を強く魅了するのである。

ま、このあたり一言では説明できまい。

しかも、その生態を探れば、ますます妖しい!

妖しい昆虫。私はそんな生きものが大好きである。

昆虫056.jpg




« 朝焼けの霧島山       アヤヘリハネナガウンカ »