産卵の真偽とは

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もうすぐ羽化を迎えようというスミナガシの越冬蛹。

おそらくここ数日内に羽化すると思われる。

その蛹は庭の梢の間にぶら下げてあったのだが、、、、、、、、、、。

W2167477.jpg蛹が身をよじらせるようにして、振り子運動をしていた。

何事かと近寄って見れば、キアシブトコバチがしつこくまとわりついていた。

どこからやって来たのか、どのように匂いを嗅ぎつけてきたのか?

こういう寄生バチを見るたびに不思議な気がするが、

キアシブトコバチはチョウの蛹を常にターゲットとして探し出す、プロフェショナルだ。

蛹あるところに、キアシブトコバチがやって来て当たり前といえる。

蛹は激しく体をゆすって抵抗するものの、どうやってもコバチの着地を阻止できない。

W2167488.jpgコバチと蛹との隙間をよ~く見ると、産卵管が突き立てられていた。

一方、蛹のなかではすでにチョウの体がほとんどできあがっていてそれが黒く透けて見える。

はたして、コバチにとってこの蛹は産卵に適しているのだろうか?

産卵管が突き立てられたからといって、ほんとうに産卵したかどうかはわからないが、

コバチの寄生可能な蛹とは、どの程度までの期間なら許容範囲に入るのであろうか。

( 写真/ E-520  シグマ105ミリマクロ )








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