イラガセイボウ、ふたたび

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今朝もパソコンに向かっていると、

飼育棚から「カリ、カリ、カリ、、、、、、、、、、」という音が絶え間なく聞こえてきた。

音の出所は、まだ残っているイラガの繭からだった。

さっそく繭を見てみると、音はすれどまだ穴は開いていない。

イラガセイボウが繭に穴を開ける最初の瞬間は、とても興味深い。

W22625561.jpg
( 写真/  E-520  ズイコーD14-45ミリ リバース改造 )

写真上の、画面横幅が4ミリ。

したがって計測してみれば、画面中央に見える穿ち始めの穴の横径は、0.4ミリである。

その小さな穴を良く見れば、わずかに湿っている。

イラガセイボウは、強固なイラガの繭に脱出口を穿つために、

繭壁を柔らくする液体を使うらしい。

この液体を使うのは、最初の貫通口を開けるときのみのようで、

このあとの作業はもっぱら、大アゴによる噛み砕きとなる。

W22625743.jpg
( 写真/ E-520  ズイコーD 35ミリマクロ+1.4倍テレコン 以下すべて同じ )

穿たれた繭壁の屑は外へと捨てられ、穴は見る見る大きくなっていく。

脱出口が完成しても、すぐには出て来ない、ということは前回にも書いた通りだ。

W2262603.jpgなんども触角を外に出して、様子を窺いながら、出ると腹をくくると一気に脱出する。

W22626153.jpgイラガの繭は全部で12コあった。

全部、じつは松山市の実家の庭で採取したものだ。繭が付いていた木は、一本の柿の木。

イラガセイボウの寄生を受けた繭は、繭表面に産卵痕が残っているのですぐにわかる。

これまでのところイラガの成虫が羽化したのはわずかに一個の繭だけ。

イラガセイボウが出てきた繭は今日で8コとなり、残った繭は3コとなった。

その3コの繭を調べてみれば、小さな穴が開いているものが2コ。

イラガセイボウの産卵痕があるものが1コであり、つまり

12コの繭において、イラガが無事に育ったのは1コのみだったことになる。

11コの繭はイラガセイボウの寄生を受け、さらにそのなかには、

どうやら二次寄生のハチまでいたようである。

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