黄色いストロー

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ゴマダラチョウが口吻をブスリと刺しているのは、コウモリガ幼虫が作ったパッド。

パッドは、糞を捨てる排出口を覆い隠すためのもの。この糞排出口は将来、蛹が頭で突き

破って羽化するときの支持台にもなる。

パッドには樹液が染み出ている。樹液はコウモリガ幼虫が樹内で摂食活動をしている

ためだろう。この細い幹のクヌギはわが家の庭にぽつんと生えている。

もう夏は終わったはずだが、このところの蒸し暑さは梅雨並みである。

樹液を無心に吸うゴマダラチョウはメスのようだ。パンパンに膨らんだお腹には

ぎっしりと成熟卵が詰まっているのだろう。

W2017171.jpgゴマダラチョウのストローは黄色。スミナガシのは赤色。

さすがにスミナガシ成虫の時期はもう終わったか。

食事に夢中になっているためか、近くにレンズを構えても全然平気。

この撮影の前には、犬小屋近くの地面でストローを伸ばす、イシガケチョウを撮影していた

ばかり。イシガケチョウはオス、メスの2匹が舞い降りていた。どうやら犬のおしっこの匂い

に惹かれたと見える。

イシガケチョウの方は、かなり人の動きに敏感でなかなか近寄れず撮影には時間が

掛かった。


( 写真/ E-520  ZUIKO D 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )    







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