圃場観察

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畑にころがっていた物件。

どうやらこれは、霜対策に使われるものと思われる。

L10744151.jpg透明カップは園芸店で売っているものだが、これを古タイヤに針金できちんと固定してあった。

黒タイヤは太陽熱暖房にもなるし、重しとしても役立つので一石二鳥というわけだ。

牧草畑の片隅には、コンビーフの缶詰を連想するような物件が。

高さは40センチ程度。

L10742987.jpgしげしげと眺めてみれば、なるほど!これはモグラ捕獲器ではないか!

畑にはあちこちにモグラ塚ができている。

塚を辿りながらトンネルの途中にこの器械を埋めておくわけだ。

しかし、ここの農家の方に聞いた話では、ほとんど捕獲できていない、とのこと。

捕獲器の凝った造りが気になってしばらく見とれてしまった。

そして、次は何だかわかるだろうか?

やはり、何かの仕掛け罠!?

L10743056.jpgいやいや、じつはこの不思議なサークルの正体とは、、、、、、、、、、、、、、、、、


L10743145.jpgイネ藁積みの足場なのである。

ここの農家では、ササ筒で作った柱環で藁積みを高床式にしており、

これだと風通しがたいへん良く藁が湿気らず、雨が降ってもすぐ乾くそうである。

かなり手間が掛かっているが、このような丁寧なやり方にとても感動してしまう。

ちょうどご夫婦で藁を積み出している最中だったので、いろいろお話を伺いながら、

写真を撮らさせてもらった。

L10743334.jpg藁束はきちんと放射状に並べて積んであり、パリパリに乾燥している。

L10743573.jpg一山を荷台に積み終えると、これを牛小屋へと運んでいく。

ご自宅の横に並んだ牛舎へも立ち入らせてもらった。その牛舎は昭和初期のころの建造物

だろうか。なかなか雰囲気が良い。

中2階が藁の貯蔵庫となっており、お爺さんが荷台から階上で待ち受ける

おばあさんへと投げ上げる。

牛舎の中は少し薄暗いが、意外と清潔に感じる。すべて木造である。


藁積みの造作や牛舎の造りなど、どれもこれも細かい神経が行き届いていて、

見ているだけでも気持ちがいい。

ご夫婦共、いきなり現れた私に満面の笑顔で応対してくれた。

その笑顔がほんとうに穏やかだった。

ここの農家は、じつはうちから程近い場所にある。しかし、これまで道路から死角になって

おり、いつも通り過ぎていた。

なんだか狐に化かされたような気がするほど、意外な場所である。

いや、いつもいつも車を使って移動するのがいけないのだ。

時間など気にせずに、今度は歩いてみようかと思い始めている。



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