拾いものコレクション

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脱皮殻、卵殻、繭、古巣、、、などなど。

昆虫が野外に残した物件はたくさんあるが、これらを特に収集してきたわけではない。

なんとなく面白く思えたり、捨て置くのも勿体無い気がしたり、

あるいは本を作るとき必要に迫られて撮影し、そのまま保管していたりと、

知らず知らずに溜まってしまったのである。

そんな物件が整理もされずにゴチャゴチャ箱に詰めてあった。

先日、標本箱のチェックをした際にこの物件箱も何とかせねば、と思い立った。

そこで、いくつか選んで標本箱に並べてみることにした。

収集物も、整理して綺麗に展示しておかないと何の意味も為さない。

とりあえず標本箱2個に収めてみることにして、物件を選び出してみた。

JX2567622.jpg上の写真は選び出し途中の物件を並べてみたところ。

きちんと収集データのついたものと、そうでないものも混じっている。

古いものは1970年代のもあった。モズのはやにえまで入っていた。

たくさんある物件から選び出すだけでもけっこう時間が掛かる。

一つの箱には主に抜け殻だけを集め、もう一つには繭を中心に、古巣などで構成する。

JX2567641.jpg

抜け殻にはヤママユ幼虫の頭殻のように、5段階のステージが揃ったものもある。

そういう場合は台紙にステージ順に並べたい。

今回使う標本箱にはポリフォームやコルクの敷きがないので、針刺しはできない。

物件ひとつひとつの固定法を工夫しながら、接着剤で貼り付けることにした。

この方法だと、レイアウトの微調整をあらかじめきっちり出しておかないといけない。

なかなか厄介な作業ではあるが、苦労して完成した箱は大事に扱うことになるだろう。

人によってはこうしたコレクションを「自然の宝物」とも思えるのだ。




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