雨ニモマケズ

| | トラックバック(0)
午前5時、窓のカーテンを開くと、外は雨だった。

これではシオカラトンボの羽化はないだろう、とヤゴの様子を確認しなかった。

午前5時45分、しかし気になって外の人工池を窓ガラス越しに見てみると、、、、、、

XA156994.jpgああ、昨日、予想したとおりの時刻に羽化しおったなあ、と溜息が出た。

トンボは雨の日でも羽化することは、ヒメサナエやアオイトトンボ他でも観察したことがある。

室内セットでの撮影も考えてはみたが、どうしても野外撮影にこだわっている。

野外スタジオという言い方が正しいが、なにより楽であるからだ。

あまりこだわっていると、予定している撮影スケジュールの調整が難しくなってくるが、

明日は晴れるということなので、天気情報を信じることにした。ちょっとした賭けだ。

もしも明日、羽化するヤゴがいなければ、いよいよ室内セットでの撮影に切り替えれば

いいだろう。天候に左右されない室内スタジオの方が結局、効率良く、確実ではあり、

野外スタジオが楽できるとも限らない。

さて、雨脚は断続的に強くなったり、弱まったりしていたが、

しばらくしてシオカラトンボは翅を拡げた。

XA157033.jpg今日は飛び立てないだろう、と見ていたら、正午前に姿を消していた。

小降りになった寸暇を見逃さず、飛び立っていったのだろう。


今月、岩崎書店から『びっくり!?昆虫館』が出版されます。




« シオカラトンボ       梅雨の合い間 »