ポーポー

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私がポーポーの実のことを知ったのは、たしか高校3年生のころだと思う。

三好保徳 著『木の実・草の実』(ニュー・サイエンス社)という随筆集にあり、

ポーポーという変わった名と、食べるとおいしい果実、ということで

果実の形だけが頭の隅っこに残った。

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しかし、果実の形だけしか知らず、どういう樹なのか調べることもなく33年も年月が過ぎた。

先日のこと宮崎牛の撮影で集落内の牛舎に通ったが、

そこの隣の敷地に気になる樹があった。その樹がまさにポーポーであったのだが、

振り返ってみれば東京のあちこちの人家の庭でもその姿を見ていることを思い出した。

ポーポーの実は美味しい。牛舎の方から教えてもらいながら、ようやく実とその実をつける

樹の全体像が結びついた。葉の形も間違えようがないくらい特徴的だ。

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ポーポーまたは、ポポーは別名、アケビガキとも呼ばれるがなるほど実の形はアケビとも

似ている。実はバナナの香りがするそうだ。

人によっては味に癖があるとも言われるが、ほんとうのところはどんな味だろう。

一度、試してみたいものだ。

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