タテハモドキのふ化

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4月26日にタテハモドキの産卵行動を見て、タチイヌノフグリに産み付けられた卵2コを

持ち帰った。

その卵が今朝、ふ化した。

ふ化が始まったのはほぼ午前4時ころ。

卵殻を食い破り始めてのち、卵から幼虫の体が抜け出たのは午前6時24分。

L1049401.jpg文献によると「卵殻の頂部よりやや下の部分を横に溝状の切り込みを入れて、

一部を残してからハッチを押し開くように脱出する」とあった。

ところがそのハッチがマンホールのようにポコンとはずれてしまった。

タテハモドキふ化.jpgまるで花笠踊りのようだ。

「このあとふ化幼虫はしばらく休んで卵殻を食べる」、と文献にはあったが、

またその期待は裏切られ、

幼虫は卵殻に止まったまま体を伸ばして、画面下のタチイヌノフグリの葉をかじり始めた

のであった。

もう一個の卵が気になり見てみたが、ほぼ同じ時間帯にふ化しており、

そちらは卵殻を食べている最中であった。

卵殻を食べている様子を撮影してから、最初のふ化幼虫に戻ってみれば、

なんと!幼虫は卵殻ごと脱離して落っこちていた。

タチイヌノフグリの表面に生えている細毛に阻まれて、卵の底面は完全には

付着できておらずほんのわずかしか付着面がなかったのだ。


さて、ふ化幼虫2匹は知り合いの方から送っていただいたヒメイワダレソウの葉に

移しておいた。


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