古処山のツゲ原生林

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福岡県、朝倉市、古処山( 標高859.5m )に登った。

尾根沿いにあるツゲの原生林を見ておきたかったからだ。

さらにニシキキンカメムシの幼虫が見つかればと少し期待していた。

登山道は5合目まで林道が入っており、ここに駐車場があるにもかかわらず、

私は道を間違えてしまい、結局、2合目から登り始めた。

時間にして30分のロスだったが、勾配がきつくなるのは5合目を過ぎてから。

予定では1時間で登れると思っていたが、途中休憩も多く結局、2時間掛かった。

登山道1.jpg朝から雲が多く、陽射しは稀。平日だが登山する人達が数組いた。

ようやく尾根に辿りついたら、ツゲ林が目の前にあった。

ツゲ林.jpg尾根筋の道はツゲ原生林のトンネルの中に続く。

パラパラとツゲの花が落ちてくる。花の時期はもう終わりかけで、実が膨らみ始めている

樹もあった。この実が熟すころ、ニシキキンカメムシの繁殖行動が盛んになる。

ツゲの若い実.JPGツゲの葉は、平地のツゲに比べて小さい。

ツゲの葉.jpg越冬から目覚めたニシキキンカメムシ幼虫がいないものか探してみたが、

地面に落ちていた残骸が一個見つかっただけ。

ニシキキンカメ残骸.JPGツゲ林にはこんな看板も。

tツゲ看板.jpg消毒がニシキキンカメムシにどの程度影響を与えるのかはわからないが、

少なくとも、カメムシのせいでツゲが衰弱するとは考えにくいように思える。

ツゲノメイガなどが葉を食害するが、はたしてこの消毒はどんな虫をターゲットにしている

のだろう?こういう看板には、どういう被害があって、それに対してこういう対処をしている

という、もう少し詳しい情報も書き加えるべきだと思う。


下りは1時間で降りたが、脚がガクガクになってしまった。

せめて前日のアルコールは控えるくらいのことは、、、、、、、。


二日ぶりにわが家に戻ってみれば、ツツジの花が全部終わっていた。



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