ヨツモンカメムシ

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ヨツモンカメムシを初めて見たのは奥多摩の日原だった。

しかし、それは死骸であって生きた姿を見たのは今日が初めて。

延岡市を過ぎて国道10号線を北上し大分県に入ると、そこから延々と山間のくねくね道

が続く。かれこれ走って、今日は時間の余裕があったので途中で車を降りてみた。

渓流沿いの森は外から眺めているぶんには気持ち良い景色だが、

森の中を覗き込んでみると下草がまったく無い異様な光景だ。これは鹿の仕業だろう。

一本の大きなハルニレが樹液を出していた。

ハルニレ樹液.JPGハルニレを見た瞬間、二つの期待を抱いた。一つはヨツモンカメムシで、

もう一つはネブトクワガタ。

期待通り、樹液には小さいながら ネブトクワガタ のオスがいた。

ネブトクワガタ樹液.JPGそして梢の葉裏には全部で4匹の ヨツモンカメムシ がいた。

ヨツモンカメムシ.JPGヨツモンカメムシはクヌギカメムシ科に属し、卵はゼリー状物資で覆われる。

産卵期は初夏で本種は成虫越冬。

一度、その越冬集団を見てみたい、とずっと思ってきた。この冬はまたここで途中下車

してみようか。エノキの大木も並んであったから、途中下車は決まりだ。

隣のハルニレには クチキコオロギ のメスが奇妙な格好で止まっていた。

クチキコオロギ死骸.JPGこんな明るい場所でこのポーズとは?やはり奇妙である。

そっと触れてみると、すでに死んでいた。だが体は柔らかい。何かあるとすれば!?

とりあえずこの死骸は持ち帰ることにしてみた。

車に戻ってドアを開けようとしたら、足元に ミヤマクワガタ の死骸が落ちていた。

ミヤマクワガタ死骸.JPG死んでからそれほど日が経っていないのではないか?

一旦は放っておこうかと思ったが、標本にしたくなってこれも持ち帰ることにした。


今日は愛媛県、松山市の実家に移動。

途中、延岡市の焼酎専門店にも立ち寄ってみた。前から気になっていた店だが、

岩倉酒造の「月の中」(つきんなか)など、久しぶりに飲んでみたかった焼酎をいくつか

買っておいた。晩酌は止めているが、実家は外ということでオーケーである。

この店ではプレミアムがついて高価な人気焼酎もけっこう安値で手に入る。

しかし店主はカウンターの向こうで胡坐組んででんぐり返ってテレビに見入っていた。

客が来てもいっこうに平気なところが凄い。



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