宮崎県、分布南限のオオムラサキ

| | トラックバック(0)
[ 宮崎県 須木町 ]

宮崎県南部は国蝶オオムラサキの分布南限である。

今年の冬、越冬幼虫を見つけることができず心配していたが、

今日は成虫の姿を見ることができた。宮崎県のオオムラサキは里山の蝶ではなく、

深山の蝶なので、かなり谷筋奥深くへと入る必要がある。

XA105200.jpg福島県から昨日来られた杉浦さんと、都城市在住の黒須さん、お二人と共に

須木町へと出掛けてみた。

案内役の私とてこれまでに米良で一度しか成虫の姿を見たことがない。

めぼしい環境を巡りながらオオムラサキを探してみた。

今まで入ったことのない林道は非常に感じがよく、エノキ、ハルニレも多い。

ここでしばらく粘ることにしたが、ハルニレ樹液には3頭のオスが飛来してくれた。

でっかいミヤマクワガタの飛翔はカッコ良かった。

場所を変えて川沿いのエノキを覗いてみれば、オオムラサキのメスがいた。

で、このエノキの梢ではウスタビガの繭もついていた。私一人喜ぶ。

オオムラサキのメス2頭目はハルニレ樹液に来ていた。

さらにあちこちのハルニレでオオムラサキのオスが滑空したり、樹液に来ていた。

一カ所の樹液で頭を付き合わせていたのは、1例のみ。他は全て単独で吸汁していた。

P7100147オオムラサキ.jpg
メス2頭、オスは少なくとも6頭以上は見ていると思う。まあ県外の産地に比べれば少ない

のだが、私としては大満足であった。

P7100160オオムラサキ.jpg

ネブトクワガタを探していた黒須さんがマムシを見つけ、捕虫網に入れて持って来た。

XA105225まむし.jpg精悍なマムシの迷彩模様はよくできていて、どこが頭なのかわかりづらい。

蛇にとって頭部は急所だろうからその理由もわかるような気がする。

( 写真:  OM-D E-M5,E-PL2, E-PL1   マクロ45ミリ、M.12-50ミリズーム、M.40-150
ミリズーム )


« 虎の威を借りる、とは       「虫の卵ハンドブック」 »