拾いもの

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オトシブミのゆりかごを拾い集めてみた。(日南市、北郷町)

3Z5A0329.JPG頭上には、ヤシャブシの高い天井がある。落ちているゆりかごの数は半端ではない。

低い枝は無く、オトシブミの姿を見ることはできない。

地面に這いつくばって撮影し、立ち上がったところ、いつの間にか人が来ていた。

「何を撮影しているのですかあ?」

一瞬驚いた。でもこういう経験はこれまでにも幾度かある。

もっとも一度だけだが、私に対して殺意をもった人もいた。そのときは恐かった!

今日の方は、見ると首から双眼鏡をぶら下げている。野鳥観察の人だった。

「おとしぶみ、です。」  「え!? お、と、し、ぶ、み?それは何ですかあ?」

こういう場合、私は忍耐強くそして極めて丁寧に説明をする。

しかしそれが押し付けがましくならぬよう、気を付けてもいる。

相手の反応をそれとなく観察し、どこまで語るべきかを瞬時に判断するわけだ。

どうやら、私が少しは虫に通じていると察した相手は、「あのですね、

先日、へんてこりんな虫を見たのですが、なにかわかりますかあ?」

地面に指で絵を描いて説明してくれるのだが、最初の「頭でっかちで、、」という

言葉でおおよそ検討はついた。しかし、とにかく忍耐強くお話を聞く。

どうもうまく表現できないで、御本人ももどかしい様子。聞けば聞くほど

その正体からどんどん遠ざかっていくのがわかる。

水戸黄門の決まりゼリフのごとく、「もういいでしょう!」と心の中で叫び、

ニコヤカに穏やかに、

「ああ、それは、ヘビトンボ、という虫ですね。」

おお、天の声。

「あ!そうそう、そのヘビトンボですう!!  あれは気持ち悪いですねえ!!」

名前は知っていたらしいが、思い出せなかったらしい。

あとでヘビトンボの和名の由来について調べてみたが、トンボは連想ができるものの、

ヘビがなぜつくのか判然としない。気持ち悪い、という印象がヘビとすれば、

ヘビも災難だが、世間一般、ヘビを嫌う人が大多数ではある。

近所の農家の方々は見つけ次第、それがマムシであろが何であろうが、

ヘビは全部、殺してしまうことが当たりまえのようだ。

足が多いムカデやゲジゲジ、そしてわずか6本でも嫌われる虫などいるが、

一方で足がまったくない、という生き物も凄く嫌われる。ミミズ、ナメクジも然り。

我々人間の足が二本と決まっているせいでもあろうが、

足の数だけでなく、その歩き方も気に食わないらしい。

ちゃんと二足歩行しないものは、すべからく気に入らない、というのはいかにも

人間らしい感覚なのかもしれない。だからか、つたない歩き方ながらも

人気が高いのが、ペンギンであろう。もしもペンギンが普通の鳥のごとく

ピョンピョン跳ねるだけなら、それほど人気者にはなっていなかったと思う。

四本足については、また別かもしれない。


センダンの花が満開である。

我が家の林のセンダンも、ずっと離れた場所からは眺望できる。

今日はたまたま、近所の公民館で、手が届くセンダンの花を見つけた。

IMG_3398.JPG
IMG_3402.JPGセンダンの花をこうして間近に眺めるのは、初めてかもしれない。

気になってわざわざ車をUターンして撮影した。

ヤナギハムシ幼虫が、ミミズクの脱皮殻に頭を突っ込んでいた。

IMG_3338ヤナギハムシ幼虫.JPG最初はヤナギハムシ幼虫が何かを食べている、と勘違いしたが、どうやら

幼虫は頭を突っ込んで休んでいるだけのようだった。頭を隠すと落ち着くのは

人間も一緒だが。

ミミズクの抜け殻はおそらく、羽化殻であろう。

口針を葉に突き刺し、その一点で体を固定して羽化脱皮を無事終えたようだ。

ならばミミズクの新成虫が近くにいるはず!と探してみたが、残念ながら発見ならず。

我が家にも先日採集したミミズク幼虫がいるが、それが凄いことになって

いる、、、、、。

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