ハルゼミ

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えびの高原ではミヤマキリシマが花盛のころ、ハルゼミの悠長で賑やかな合唱が響く。

先の20日にはえびの市街から霧島山系へと移動し、

えびの高原でハルゼミの撮影をした。標高は約1100メートル。

セミは夏の風物詩ということで、今頃セミが鳴くものか、と思っている方も多いようだ。

「あの鳴き声は何ですか?」との問いかけに、

「ハルゼミです。」と答えると、驚く方がいる。

もっとも私も偉そうなことは言えない。我が家の周辺では一年中、何かしらの

虫の鳴き声が聞こえてくるが、その全ての主を知っているわけではない。

気になって仕方がないが、鳴き声の主を見つけ出すのは並大抵の努力で

できるものではない。

IMG_5757ハルゼミ.JPGハルゼミのオスはアカマツの枝上を歩きながら、元気に鳴いていた。

他のオスが鳴くと、それに呼応して鳴き出す。

ハルゼミの羽化殻もたくさん見つかる。

IMG_3697.JPGどの羽化殻も根際から目線程度の低い位置がほとんどだ。

羽化は夕方から夜にかけて行われる。


我が家の周辺では、ラミーカミキリが盛況。

IMG_3883ラミーメス.JPGメス(写真上)の顔は黒いが、オスは眼がくっきり、メスよりか可愛い印象がある。

IMG_4086ラミーおす.JPG昨日の夕方、5時30分頃、シロオビアワフキ幼虫が羽化しそうだったので

カメラを三脚にセッティングして待機していた。

そこへ大きな羽音とともに、オオスズメバチ女王が飛来し、カメラにまとわりつき始めた。

黒い物体にスズメバチが執着することはよくあることだ。

カメラに執拗に接近する姿を冷静に眺めていたが、

しかししばらくすると、今度は矛先が私の顔面へと移り、ゆっくりと後ずさりしても

オオスズメバチは距離を保ったままで離れようとはしない。

顔面ギリギリのところでこちらを睨めつけるオオスズメバチに、さすがの私も動揺した。

冷静にならなければ、と自分に言い聞かせる。

走って逃げたくなったが、動くと余計に刺激を与えることも知っている。

手で払うなどはもってのほかだ。では、どうすればいいか?

なかなか離れていきそうにないオオスズメバチの心理を計るも、まったく検討がつかない。

何らかの匂いでも私が帯びていただろうか?

それがオオスズメバチを刺激しただろうか。昨夜の酒が残っているのだろか?

まさか。

オオスズメバチの翅の旋風が、私の頬に当たる。これはちょっとヤバイなあ、

と困惑していたら、ようやく、プイッと飛び去っていった。

オオスズメバチに絡まれたら、ともかく忍耐強くじっとしていること。


今夜は庭に出たら、ゲンジボタルのメスが光っていた。



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