ハラグロオオテントウ新世代

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昨日は延岡市でベニツチカメムシの観察。

ボロボロノキの実はまだ薄緑色。熟して地上に落ちるのはまだ先になる。

ヒメツノカメムシの幼虫は2令~3令。まだ幼虫や卵を保護しているメス親もいた。

そのすぐ傍を歩いていたハラグロオオテントウはつい最近羽化した新成虫だ。

IMG_4458.JPG写真上の画面右端には、ハラグロオオテントウの蛹殻がついているが、

蛹はほかにも次々と見つかった。羽化中のものもいた。

IMG_4481ハラグロオオテントウ羽化.JPGこのあと、うしろ翅を伸ばす。

幼虫も3匹いたが、すでに餌となるクワキジラミは全く見られない。

IMG_4445ハラグロオオテントウ幼虫.JPG4月の末に見た成虫は越冬世代で、彼らが産卵した幼虫たちがほぼ一ヶ月で成長し、

今はほとんどが蛹となり、あるいは早いものは羽化して活動しているようだ。

ハラグロオオテントウの成虫や幼虫がクワキジラミを捕食しているシーンを

撮影しておきたいのだが、今回もタイミングを外してしまった。

ハラグロオオテントウはクワキジラミの発生消長と密接な関係があるはずだから、

クワキジラミのことも詳しく調べておかねばならないだろう。

イヌザンショウの枝にシンジュサンの繭がぶら下がっていた。

シンジュサン繭.JPGこの木の周辺にはアカメガシワとハゼノキしかない。この繭を紡いだ幼虫がどの木で育った

のか判然としない。イヌザンショウを食うとは考えにくいのだが。

※ イヌザンショウがシンジュサンの食樹となる記録があるようだし、
   こうしてイヌザンショウで繭が見つかることも多い、という。
   ご指摘いただいた方に感謝致します。

クリの花があちこちで満開だ。延岡なら平地性ゼフィルスもいるはずだと思い、

少し期待していたら、ほんとうに目の前に現れてくれた。

IMG_4417アカシジミ.JPGコナラ林の縁を風に逆らうように低く舞い、そのうちにサクラの葉に止まってくれた。

東京都、清瀬市では普通に見られた蝶だが、南九州では平地性ゼフィルスがいない。

久しぶり(7年ぶり)に見るアカシジミに懐かしい気持ちがした。

コウゾの実が美味しそうに見えた。

IMG_4450コウゾ.JPG昨夜は延岡市、大貫町で飲んでいた。

宮崎に日本酒は稀だが、地酒の千徳はなかなかイケル。

先月に引き続き、今回も地元の方々と話が弾んだ。虫の話はあんまりしていない。

仕上げにいただいた鯛の茶漬けはとても美味しかった。

そういえば、カラカネオガタマ(トウオガタマ)にはミカドアゲハの初令幼虫がついていた。

5月は越冬蛹から羽化した第一化の成虫が多いが、もう次の世代が育っている。


(写真の使用機材は全て: EOSー6D シグマ50ミリマクロ ストロボ270EXⅡ )

風が強い中で撮影するとき、左手で枝葉を抑えたりする。そうしないとピントが狂うし、

被写体ブレも生じる。そんなとき、50ミリクラスのマクロレンズは被写体までの距離が

短いので、左手が使える。リーチの長い方はいいが、私の場合100ミリクラスの

マクロレンズだと手が届かないことも多い。

右手だけでカメラを構えるので、カメラは軽いほうがいい。EOSー6Dはフルサイズだが、

ボディはかなり軽い。シャッター音も静かで、耳で聞いているかぎりではシャッター振動も

小さいのではと感じる。

私はあまり三脚を使わないほうだが、必要になる場面も多く、必ず持ち歩くようになった。

撮影時だけでなく、足場が悪い場所ではカメラや荷物を置く台にもなる。

愛着とまでいかなくても、自分の気に入った使い易い三脚選びが大事と思う。

最近使い始めたマンフロットの三脚は超ローアングルもできるアルミ製の

ミニプロ三脚190XPROB。センターポールが水平になり、三脚の伸縮操作が

迅速でやり易く、軽い。三脚を肩から下げるストラップは古いカバンの吊りベルトを

流用している。

三脚は野歩きするとき邪魔になるが、肌身離さず持ち歩く習慣がつけばそれほど

苦にならなくなる。三脚を使うメリットがいかに大きいかを考えれば、

省略してはならない道具の一つだ。

使用目的に合わせて選んできたが、いつのまにか三脚の置き場にも困るほど本数が

増えてしまった。



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