マエグロマイマイ

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鰐塚山の頂上は強風凄まじく、ときに雨が降り、昆虫観察ができる状況ではなかった。

アサギマダラやカラスアゲハ、クロアゲハなどもちらほら姿を見たが、これはダメだ

ということで退散し林道を下った。標高が下がると途端に晴れ間も出てきて、

とても蒸し暑い。

アカスジキンカメムシのポイントに立ち寄ってみれば、

オオバウマノスズクサにたくさんのジャコウアゲハ幼虫がついていた。

701A1747ジャコウアゲハ幼虫.JPG同じ株に6頭はいた。

そのオオバウマノスズクサに実もたくさんぶら下がっていた。

701A1766オオバウマノススズクサの実.JPGウマノスズクサという和名の由来は、この実が馬に付ける鈴に似ていることから

という説明を昔読んだことがある。しかし、ウマノスズクサの花は何度も見ているが、

実は一度も見たことがない。実際、ウマノスズクサが結実することは稀だそうだ。

オオバウマノスズクサの実も滅多につかないのだろうか?


モミジカラスウリの葉に、マエグロマイマイのメスが止まっていた。

701A1751マイマイガ♀.JPGとても新鮮なので何かあるな、と思い周辺を探ってみれば、♂の蛹が二つ見つかった。

食樹はタブノキであった。

♀を手にとると翅を逆立てて、威嚇行動をとった。

701A1756マイマイガ♀.JPG赤い紋様がいい。

(訂正:マイマイガとしていたが、誤りで、正しくはマエグロマイマイだった。
持ち帰った♂の蛹が後日羽化して、マイマイガでないことに気付いた。)

マイマイガを発見したすぐ横のヤマグワには、クワゴの終齢幼虫が鎮座していた。

701A1761クワゴ.JPG
( 使用機材: EOS5D マークⅢ EF100ミリマクロ、シグマ50ミリマクロ )

追記: ヤマグワの葉が綴られていたので、そっとめくってみると、

アケビコノハの幼虫が丸くなって納まっていた。体色は薄黄色。しばらくすると

糸を吐いて蛹部屋を修復していた。蛹化したころまた見てみよう。







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