ライバル、現る!

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今年も蜂採りのシーズンとなった。

もう二週間以上前から我が家の林に、砂糖水トラップが下げてある。

狙いの獲物は、オオスズメバチだ。

Hさんが、毎日のように蜂の様子を見に来る。

今朝のこと、「白いこよりを付けた蜂が、数匹来ていたと、嫁さんが言ってましたよ。」

Hさん 「え!!それは、ワシらじゃない。まだ付けておらんから。」

私 「あ~、だとすると、ライバルがいるわけですね。」

Hさん 「そう言えば、あそこの××公園で、巣を堀り出したヤツらがおる。××町から
 
来とるらしいなあ、、、、、、」

3Z5A9893トラップ.JPGHさんは、なにやら考え込んで、不満気な顔をしていたが、

私のHONDAスーパーカブ50に目がいくと、にこやかに語り始めた。

「あらあ~、シンカイさん、バイクもっとんじゃねえ。これ、ええバイクじゃねえ。

新品じゃなあ。」

「近場の偵察でウロウロするには、ちょうどいいんですよ。

リッター100キロ走ります。」

「わしも昔は、バイクばっかりじゃった。でももう卒業したわ。何度も事故したしなあ。」

Hさんはナナハンまで乗れる大型二輪免許。

しかし、余程、大きな事故を体験したようだ。

「砂糖水、持ってくるわ。」と、言い残し、軽トラで出て行った。

HさんのHONDA四駆、軽トラは、走行距離が30万キロ!を越していた。

その軽トラ、3年前だったか、横転事故を起こしている。

Hさん、右腕を大きな包帯で吊っていたが、横転して右腕を20メートルほど

路面で引きずって大怪我をしたそうだ。 ごっつい体の持ち主だが、

事故も派手である。

包帯した右手は腫れ上がっていたが、左手だけで運転し、イノシシの罠を

見回っていた。  酒の場ではいつも明るく、盛り上げ役のHさん。

ともかく、元気で豪快な方だ。


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