ショウリョウバッタ

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濃い霧の朝だった。

午前6時40分、外に出た。 無性に歩きたくなった。

イヌビワコバチ♀の羽化は、今朝も盛んに続いていた。気温が上がってから、と

勝手に想像していたが、朝早くから羽脱していた。

イヌビワの実一個から、いったい何匹の♀が誕生するのだろうか?

ときおり寄生蜂のイヌビワオナガコバチの♀も混じって出てくる。

さて、さすがにこのところ、ショウリョウバッタの姿もめっきり減った。

先月、刊行された「うまれたよ!バッタ」(岩崎書店)では、

孵化してから成長するショウリョウバッタの姿を写真絵本とした。

孵化シーンの撮影をするためには、事前に卵のうを確保しておく必要がある。

孵化時期は5月下旬ころだが、産卵の時期は前年の9月~11月。

10月前後が忙しくなるのは、こうした翌年の撮影準備もあるからだ。

ショウリョウバッタの卵のうを野外で掘り出すことは、やってみたことはあるが、

ほぼ不可能である。庭のあちこちに穴ボコを作ってしまい、成果なく後悔した。

やはり飼育下で卵のうを得るのが、確実。

そのための飼育ケースも自作した。

WW153220.jpg水差しのイネ科植物を餌とし、産卵用の土場を用意する。つまり産気づいたら、

すぐに産めますよ、という個室なのである。

ケース一個にショウリョウバッタの♀一匹を入れる。 個室は全部で5ケース用意した。

しかし、ショウリョウバッタ♀は意外と神経質なのか、なかなか産卵してくれなかった。

かなりの日数を要して卵のうを得ることができたが、期待していた数の半分以下であった。

庭に網部屋を拵え、そこにショウリョウバッタ♀を入れて産卵を待ったこともあるが、

いつのまにか♀は消えてしまった。隙間がないように注意深く設置したつもりでも、

完璧な閉鎖は結構、難しいものである。それに予想外の天敵もいるようだ。

一昨日あたりから、敷地内のツワブキが開花を始めた。

701A7614ツワブキ.JPG今日は久しぶりの、カレーを仕込んだ。

カレーは一番簡単な料理かと思うが、大事なのは火の通し方だ。これはどんな料理でも

同じことが言えるだろうけど。








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