ギンシャチホコ繭で、ござる

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都城市 山之口町

しばらく訪れてなかった谷津田に入ってみた。伐採萌芽更新したクヌギ。根元近くで伐採して3年目。
ギンシャチホコ蛹_Z5A1717.JPGグッと近づいて眺めてみれば、ギンシャチホコの繭があった。ぷっくらと膨らんだ、ドーム型。
ギンシャチホコ繭_Z5A1722.JPG寄生バチが脱出した穴がいくつかあるので、ギンシャチホコ蛹はすでに形がないだろう。先日発刊した拙著、「虫のしわざ観察ガイド」(文一総合出版)の前見返し、繭コレクションにも掲載している。目立たない「しわざ」だが、一旦目に入ると「何だろうこれは?」と知らない方なら興味を惹かれると思う。本来ならこの繭の中で、ギンシャチホコの蛹が越冬している。
繭はいかにも隠れ上手だが、幼虫も派手ながら、葉隠れ上手である(幼虫写真は夏に撮影)。

ギンシャチホコIMG_3065.JPG昨日に引き続き、今日も朝からすかっと晴れた。気温も少し上がった。ふと林道の入り口に目をやると、「蚊柱」が白く輝いていた。
蚊柱IMG_1587.JPG
ススキの穂が種を飛ばしているのではなく、空中を舞う無数の白い点は、すべてユスリカの仲間。画面奥から私が立っていた場所までの路上に、6メートルほども、この「蚊柱」が続いていた。
こんな情景はそう珍しいものではないが、舞う昆虫を目の前にして嬉しくて、思わず100カット以上シャッターを切っていた。冬の撮影枚数としては、珍しいと言えるだろう。
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