ヤマガラとムネアカアワフキ

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都城市 枡安森林公園

ヤマザクラを眺めながら、弁当を食べた。おかずは昨夜の残り物のホウレンソウ、牛蒡の煮物と焼き鮭。おにぎりは、一個。花見は山桜で、独りで佇んでいるのがいい。耳に届く音は、野鳥の囀りだけ。

ヤマザクラ_Z5A3004.JPGキブシの花はほぼ終わっていた。ミヤマセセリが多数舞っていた。キアゲハ、アゲハ、が公園の頂上を素早く飛び去って行った。テングチョウがエノキで産卵していた。

山を下る途中、ヤマガラが山桜の梢でしきりと何かを探している様子。これは何かあるな、と車内からカメラを構えてみた。

ヤマガラは枝先へと移動し、そこに付着しているムネアカアワフキの幼虫巣を嘴でむしり採っては、殻を割って中の幼虫を食べ始めた。ムネアカアワフキの幼虫巣は石灰質の固い殻で出来ているが、その頑丈な巣も、ヤマガラにあっては何の防備の役にも立たないことを知った。ちょうど今の時期は、ムネアカアワフキ幼虫が熟令期であり、でっぷり太った栄養満点の餌を、ヤマガラはちゃんと知っているのであろう。
ヤマガラIMG_3245.JPG

中学生の頃、海岸の岩牡蠣を石で砕いて食べたことを、ふと思い出した。
ヤマガラがムネアカアワフキ幼虫の天敵であることを、初めて知ったが、シジュウカラやコゲラなども食べているかもしれない。

ムネアカアワフキ幼虫のことは、拙著「虫のしわざ観察ガイド」66-67頁に出ているので見て下さい。

自宅下の谷津田の用水路では、カワトンボ(アサヒナカワトンボ)の羽化殻が見られるようになった。

カワトンボ羽化殻IMG_3111.jpg


羽化殻の傍に成虫も見つかった。
カワトンボIMG_3092.JPG

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