うんちを、見よ!

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三股町 田上

今朝、玄関を出たら足下に、ミミズク♀の新成虫が転がっていた。思わず「おお〜!!」と大仰な声を発してから、嬉しそうに拾い上げる私を、犬の散歩の準備をしていた嫁さんが傍で見ていた。

「なに、その虫?」
「味、味、図、区、、といって、ヨコバイやウンカ、なんかの仲間だよ。きっと、門灯の明かりに飛んで来たんだと思うよ」

ミミズクの羽化時期が今頃で、新成虫は伴侶を求めて、夜な夜な婚活をしておるのだと思う。しかし、今朝、拾った♀は、既婚者であると勝手に断じて、またもや飼育を試みることにした。産卵行動を観察し撮影しておきたいからだ。もっとも、これと並行して野外観察にも気合いを入れたい。玄関に来るのだから、庭のそこいらで産卵していても、ちっともおかしくはないはずだ。

しかし、実際には彼らの目撃頻度は極めて低い。宮崎の今の家に越して9年、その間に目撃できたのは室内天井灯に紛れ込んでいた死骸と、林の梢に刺さっていた羽化殻、の2件のみで、敷地内で生きた姿を拝めたのは、今日が唯一最初なのである。敷地の外、出先で出会う頻度も、例年、年に2回程度ではないだろうか。

「それにしても、よくクモの巣網に掛からなかったね。ほら、毎晩、いろんな虫がクモの餌食になっているよ」

玄関先にはヒメグモの仲間が多くいて、昆虫トラップ群となっている。それと、昨年の暮れからずっと居座っている、コガタコガネグモ。

コガタコガネグモIMG_3460.JPG
きっちりX字型のかくれ帯をこしらえている。腹の太り具合からしても、獲物には不自由していないようだ。
玄関前の庇下というのは、クモにとっての一等地かもしれない。


本種の2倍以上の体格をしたコガネグモに比べて、数は少ないように思える。姿が見つけにくいせいもあるだろうが、コガネグモが目につく割に、コガタコガネグモは簡単には見つからない。しかも大変、神経質で、人がちょっと近づいただけで、ピョンと飛び降りて姿をくらましてしまう個体が多い。ただ、この写真のコガタコガネグモはいつも平然としており、撮影のたびに近づくも逃げることはほとんどない。

カラムシの葉上にいくらでも見つかるラミーカミキリ。
ラミーカミキリIMG_3495.JPG彼らの派手な紋様に目が行きがちだが、この写真画面で注目しておくべきは、お尻のすぐ傍にあるウンチだろう。ウンチをする前はどこで何をしていたのか?ここでウンチをしたのはいつ頃だろう?といった、行動の微細が気に掛かるのである。「次はどこへ行く?何したい?」などと声掛けしている、おっさんがいたとしたら、やはりそれは気味が悪いだろうとは思うけど。
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