飼育の功罪

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三股町 田上

昨日、アオスジアゲハが羽化していた。

アオスジアゲハIMG_0528.JPGタブノキで見つけた終令幼虫から飼育した個体で、自然状態ではこの時期に羽化は無い、と思う。
屋内飼育で、日長や温度の影響を受けて非休眠蛹になったのだろうが、蛹化したときにはてっきり休眠蛹だと思っていた。

昨日は暖かかったので、青空高くへと飛び去っていったが、今日は寒さに震えて縮こまっていることだろうし、もう同類との出会いも無いだろう。

昆虫観察において飼育することで得るものが多い一方、生きものにとっては残酷な仕打ちになってしまうこともある。したがって飼育の目的をよく考え、必要でない限り数はできるだけ少なめに飼うようにしたい、と自分に言い聞かせている。餌やりも大変になるしね。

ずっと机の片隅に保管していたアシダカグモ♂の抜け殻を、ようやく撮影した。
アシダカグモ抜け殻のコピー.JPG
脱皮して立派な成体になった姿を見届けたが、抜け殻だけを大事にとっておいた。でも、こういったコレクションを増やすことはなく、写真撮影を終えたら捨ててしまう。


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