二度あることは、三度あるか?

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コウモリガ幼虫の「しわざ」を、我が家に取材に来られたディレクターの方に説明しようとしたら、そのすぐ傍にオオフタモンウバタマコメツキがピタリと貼り付いた格好でいた。アカメガシワの幹である。
オオフタモンウバタマコメツキIMG_4703.JPG
夜の灯りにはよくやって来るが、林で探すとなるとそう簡単には見つからない。
先日はクヌギの樹液に来ていたが、すぐに立ち去ってしまった。どういった暮らしをしているのか、よく判らない。
せっかくなので掌に乗せてパッチン、ジャンプを見てもらった。

そのあとコウモリガ幼虫の巣トンネルの入り口を見てもらい生活史を説明しているうちに、すぐ脇に絡んだサルトリイバラ葉裏にはホソアシナガバチの巣も見つかって、終わりのない昆虫観察が続いていった。


前にも紹介したキササゲの花に、ミヤマカラスアゲハのオスが来ていた。
ミヤマカラスアゲハIMG_4715.JPGもっと花の姿もしっかり見えるカットもあったのだが、ストロボが発光せずチョウの翅が真っ黒に潰れてしまった。ストロボのバッテリーがヘタッっていて、チャージが間に合わなかったのだ。陽射しがきつくコントラストが強いので、影になるところをストロボ光で軽くおこすのがコツ。今日の写真はかろうじて証拠写真。

昨日、見つけてあったクロヒカゲ幼虫は、とまっていた葉を全部平らげてから、姿を消していた。ところが今日はその場所とは道路を挟んで反対側のササの葉でも、幼虫が見つかった。
クロヒカゲ5令IMG_4761.JPG成熟度で言うと昨日の幼虫のほうが肥えていたし、道路巾は4メートルあるので、昨日のとは別個体だろう。それにしても葉裏が道路のほうに向いていて、裏側に身を潜めているつもりだろうが、嫌でも目立っていた。

昨日の幼虫は、私の目線の反対側の葉裏にいたにも関わらず、逆光の位置にあったため、幼虫の黒いシルエットがすぐ目に入った。
クロヒカゲの幼虫探しは、食痕のしわざを目印に、葉をめくっては探す、という地道な作業を要し、それも当たり外れが大きく、根気と忍耐が必要なことがほとんど。

昨日、今日と立て続けに、それも犬の散歩中に勝手に目に入ってくる、というのは幸運としか言い様が無い。
良い事(幸運)は二度あっても三度目は無いと知りつつも、どこか三度目を期待してしまう。

クロヒカゲ写真の使用機材:EOS-80D + EF-s35mm f2.8 Macro IS STM


CanonのEF-s35mm f2.8 Macro IS STMは、昨日発売された新レンズ。
APS-C専用レンズで、標準マクロ。
昆虫写真撮影では望遠マクロレンズと標準マクロの両方が必要で、撮影目的に応じて使い分ける。




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