ヒメクダマキモドキ幼虫

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アカメガシワの葉テーブルは、まるで昆虫のお立ち台。

広くて、平坦で、緑のキャンパスとも言えようか。

ヒメクダマキモドキIMG_9785.JPG
もっとも、写真のヒメクダマキモドキ幼虫は、できるだけ目立たないつもりで、そこにいる。
その証拠に私が近寄っても、ピクリともしない。フリーズ状態がいつまでも続く。

目線を落して、葉っぱテーブルを縁から眺めてみる。

ヒメクダマキモドキIMG_9794.JPG
自慢の長い脚を除けば、体型は魚そのものだ。
この幼虫の齢数はよくわからないが、亜終齢あたりだろうか。わずかに翅芽が見えている。

今日は、三股町文化会館エントリーホールで開催中の写真展にあわせて、
講演と観察会を開催。

観察会の場所は
三股町文化会館の敷地内の植え込みという極めて限定された、人工的な環境。普段、誰も気に掛けようもない、そういう場所を敢えて選んだ。

虫の観察は、その気になればどこでもできる、ということを参加者の方々に伝えたかった。何気ない植え込みや草地にも、よほどの薬剤散布をしていない限り、何がしかの生き物がいる、ということを実感してもらえたと思う。

自然観察は、自分の家の庭や街中の近所でもたっぷり楽しめる。その楽しみ方を少しだけ伝授させていただいた。これが身に付けば、知らない土地にでも行く機会があったときは、まさに探検気分を満喫できるようになるだろう。

観察時間はわずか40分だったが、外歩きでは時間が経つのがじつに早い。
観察会を終えたあと、5分間の休憩をはさんで講演会を行った。観察会の場所で見られる昆虫と植物の話しで、おさらいをする形にしてみた。

近所でまだ咲き続ける、ボタンクサギの花。
ボタンクサギIMG_9782.JPG



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