孫太郎虫

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今日は日南市の飫肥城跡近くを流れる飫肥川の河川敷で観察会が行われた。

もう鯉のぼりが風になびいていた。海辺のほうでは「鰹のぼり」というのがあるらしいが、

一度見てみたい。

L1295504.jpg午前10時始まりだったので、少し早めに家を出て日南市酒谷の渓流に立ち寄ってみた。

ねらいはヘビトンボ幼虫の撮影。

川に近づくと目の前をヤマセミが上流へと飛んでいった。朝陽を浴びてじつにカッコよい。

ヘビトンボはアミメカゲロウ目に属し、私の大好きなカマキリモドキと同じ目になる。

前々から気になっていたが、ようやく幼虫を撮影することにした。

冷たい川水の中の石ころを10分ほどひっくり返してでっかい幼虫が見つかった。

体長は6センチほど。

JX2998303.jpg素手で捕まえたら、ガブリと噛まれた。2、3回噛まれたがたいして痛くはなかった。

大アゴは発達していて他の昆虫を捕食する。

JX2999422.jpgそれでも顔つきは恐くない。ヘビトンボ幼虫の全体像はムカデのようでもありこういう生きもの

を苦手とする方なら、かなり恐怖心を抱くとは思う。

ヘビトンボ幼虫は成熟すると上陸し、石の下などに蛹室を作ってそこで蛹になる。

蛹はカマキリモドキやウスバカゲロウなどと同じように、歩くことができて噛み付くこともする。

いよいよ羽化が近づくと(蛹期間は10日間だそうだ。ちなみに幼虫期間は1~3年。)、

蛹は蛹部屋から這い出し、翅を伸ばせる高所に定位して羽化脱皮を行う。

その羽化の瞬間を見てみたいと思っていたが、

観察会の帰り道に立ち寄った川べりの朽木で、ヘビトンボの蛹と前蛹が見つかった。

JX2999571.jpg先にも書いたように、蛹といえども手を出すと噛み付いてくる。


今日の観察会は参加メンバーが少なく、お母さん方が4名、そして子供が3名だった。

観察会はしかし、せいぜい10名くらいが上限でありできるだけ少ない人数の方がいい。

だから今日はゴージャスな観察会だったと思う。

お母さん方達と昼食をとりながらのお話も、いつもと違って井戸端会議みたく日常的な

会話となった。

※ ヘビトンボは分類学上、これまでのアミメカゲロウ目ヘビトンボ亜目ではなく、

ヘビトンボ目とされることもあるようだ。ご指摘いただいた方にお礼申し上げます。


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