ヒメウズ

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昨日の観察会で、小学生の女の子が小さな葉っぱを手にしていた。

可愛らしい葉っぱの形、質感に思わず手に取ったのだろう。

「ああ、それは、ヒメウズの葉っぱだよ。」

私はそう声を掛けながら、女の子の心情が少しわかるような気がした。

おとなしい子で、この子はイモムシが苦手だと最初に知った。

それに昆虫そのものもあまり好きではないようだ。

しばらくしてから、

「あそこにたくさん咲いている花は何ですか?」

と、参加者の大人の方たちが斜面の上を見上げていた。

そこにはヒメウズの群落があった。

ヒメウズ.JPGヒメウズはキンポウゲ科、オダマキ属ということを知ってなるほど、と思った。

この花の姿は好きで、30数年前にスケッチしたことを想い出した。

当時はカメラなど高嶺の花だった。カメラに憧れていた時代だったのだ。

ヒメウズの写真は今朝のこと、すぐ隣の丘で撮ったもの。

ヒメウズをしばらく眺めていたら、その横のスイバでまた、ベニシジミの幼虫が目に入った。

ベニシジミ赤.JPGまだ開ききらない若い葉っぱに齧りついている。陽射しがあって特に地表面は暖かい。

ベニシジミ幼虫もこんな日には高い場所へと登りたがるようだ。だから目立つ。


さて、今日は室内撮影に没頭した。

仕事の関係上、所持している博物コレクションを整理しながらの作業になった

以前、ある展示用に作った標本箱だが、これは子供たちにはほとんど受けなかった。

内容が地味でもあり、こういう物件は子供たちの興味の対象になりにくいようだ。

IMG_3729.jpg
ぬけがら標本箱1.JPGこの2箱は防虫剤をしっかりと入れ、封印することにした。失敗作だった。



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