庭の虫たち、今日の顔ぶれ

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朝早くから原稿を書き始め、なんとか昼前には終了。

庭に出てヤママユの繭を点検。まだどれも羽化しない。寄生されている可能性もある。

キツネノマゴに新鮮な モンシロチョウ が来ていた。

モンシロチョウは秋に入ってからまた増え始める。

モンシロチョウきつねのごま.JPGモンシロチョウを目で追っていると、わが家のキツネノマゴには白花が多いことに気づいた。

そこへ ナミルリモンハナバチ もやって来た。

ナミルリモンハナバチ.JPGちょうど白花で蜜を吸っている。一つの花で吸蜜する時間はほんのわずかで忙しい。

モンシロチョウがその倍くらいの時間は滞在しているのと対照的である。

ふとヤマアジサイに目をやると葉っぱに白いものが張り付いていた。

ツマグロスケバひき.JPG2メートルは離れていたが、ハゴロモヤドリガ幼虫 を背負った

                           ツマグロスケバ だとわかった。

ツマグロスケバはごろもやどりが.JPGでっかい幼虫を腹部に抱えていても、ツマグロスケバは軽々とジャンプできる。

先日、アカメガシワの葉についたハゴロモヤドリガの繭も見ている。

ハゴロモヤドリガは明るい草地ならどこでも見られるから、うちの庭にいても当然だろう。

イヌビワの葉っぱには、マツムシモドキ のオスがいた。

捕まえて産卵管の有無を確認しておいたから、オスで間違いない。

本種の雌雄の区別は背面からの写真では難しい。

マツムシモドキおす.JPGマツムシモドキはしかし、いつもこうしてじっとしている姿しか見たことが無い。

先日、得たいの知れないもの(クモの死骸?)を食べているのを見たくらいだ。

同じイヌビワの梢には、すでにハラビロカマキリの卵のうが産み付けられていた。

ハラビロ」卵のう.JPGで、林のエノキに近づいてみれば、またもやハラビロカマキリの共食いか!?

と最初は思ったのだが、なんと交尾中のオスが食われていたのだった。

ハラビロカマキリ交尾共食い.JPGオスの体は腹部と脚4本、そして後ろ翅しか、残っていない。

けれども交尾したまま、オスの腹部はドクン、ドクンと収縮している。

まるで何事も無かったのように。

カマキリの交尾では、オスの頭がメスにかじられてしまうケースを稀に見るが、

ここまで食べつくされてしまうとは!

写真をよく見ると、メスの口にはオスの脚の一部が飛び出ている。

交尾に必要なのはオスの腹部末端だけで、他は必要ないようだ。

オスはまさに決死の覚悟でメスにプロポーズし、

運が悪ければ交尾に至る前に食べられてしまう事だってあり得るだろうから、

今日のオスは思いを果たすことができただけでも幸せなのかもしれない。

夕方になってから観察路の草刈り作業をしておいた。

新しいワイアカッターの切れ味はすこぶる良い。

林の中の観察路を巡りながらアカギカメムシの抜け殻に気をつけてみたが、

やはりまったく見当たらなかった。

ヒガンバナの白花の蕾が地上に顔を出していた。

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