スミナガシの冬支度とツマグロキチョウ

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三股町、上米公園。去年、越冬蛹がついていた場所からわずか30センチほど離れた

枝にスミナガシの蛹が見つかった。

スミナガシ越冬蛹201110.JPGこの蛹はほぼ私の目線の高さにある。ここから下へ1メートルほど下った位置で

前蛹が一つ、さらに45センチ下った地面に近い場所にも前蛹が一つ、見つかった。

下画面左寄りに頭を下にしてぶらさがった前蛹がわかるだろうか。

スミナガシ前蛹2011.JPG前蛹は振動を感じると体を折り曲げしきりと頭を左右に振っていた。

前蛹顔.JPG今日はスミナガシの蛹を探そうと予定していたわけではなく、いつもの場所を

覗いてみただけのことだった。スミナガシの蛹は高い場所にもつくのだろうが、

これまで私が見つけた場所はせいぜい目線より少し上かほとんどが地上から1メートル

以内の低い位置ばかりである。

公園の奥では森林組合が入ってスギの伐採工事が行われ、運び出しが進んでいた。

これまで暗かった林が急に明るくなっていたし、材の運び出しのために遊歩道の

幅が拡張されている箇所がおおきくうねっていた。

スギを切ったあとはどうするつもりなのだろうか?

暖かい陽射しを受けてキチョウやツマグロキチョウが低く舞っていた。

ツマグロキチョウはとくにはばたき方もゆっくりしており、止まる場所を探しながら

フラフラと飛翔している。

草のあいだをすり抜けるようにしては草陰でときどき休んでいた。

ツマグロキチョウ休息.JPG

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